【レビュー】響21年

ウィスキーレビュー
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サントリー
2022/6/15 【メーカー希望小売価格】等変更

日本が世界に誇るブレンデッドウイスキーの最高峰「響」。
サントリーが日本に保有する「山崎蒸溜所」「白州蒸溜所」「知多蒸溜所」、この3つの蒸留所で作られ、貯蔵されている80万を超える個性豊かな原酒から厳選された長期熟成原酒がブレンドされていると言われています。
1923年の山崎蒸溜所の操業から約100年の歳月により培われてきた伝統のブレンド技術によって生み出された「響」はまさに、サントリーウイスキーの最高傑作です
今回紹介する「響21年」は、ブレンドされるそれぞれの原酒が21年以上熟成されたものからブレンド。ウイスキー造りの長い歴史を持つサントリーだからこそ実現できる贅沢なウイスキーです。

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1.メーカー

サントリースピリッツ株式会社

設立1899年
本社所在地〒135-8631 東京都港区台場2-3-3
所有蒸留所●日本
山崎蒸溜所、白州蒸溜所、知多蒸溜所
●スコットランド
アードモア蒸留所、グレンギリー蒸留所、オーヘントッシャン蒸留所、ボウモア蒸留所、ラフロイグ蒸留所
●アイルランド
クーリー蒸留所キルベガン蒸留所
●アメリカ
ジムビーム蒸留所、メーカーズマーク蒸留所
●カナダ
ハイラムウォーカー蒸留所、アルバータ蒸留所

2.蒸留所

響21年は、山崎蒸溜所/白州蒸溜所/知多蒸溜所の3ヵ所の蒸留所で作られる原酒をブレンドして作られています。

 所在地操業開始
山崎蒸溜所〒618-0001
大阪府三島郡島本町山崎5丁目2−1
1923年
白州蒸溜所〒408-0316
山梨県北杜市白州町鳥原2913-1
1973年
知多蒸溜所〒478-0046
愛知県知多市北浜町16番地
1973年

山崎蒸溜所は、サントリーの創業者 鳥井信治郎が、「日本人の繊細な味覚にあった、 日本のウイスキーをつくりたい」という熱い想いを持ち、ウイスキーづくりを決意し山崎蒸溜所は日本で初めてのウイスキー蒸留所として1923年に誕生しました。

山崎蒸溜所の詳細はこちらの記事もご覧ください。

山崎蒸溜所 | ジャパニーズウイスキーディクショナリー
Japanese Whisky Dictionary

白州蒸溜所は、山崎蒸溜所とは異なるタイプのモルトウイスキー原酒を作るため、良質でウイスキーの仕込みに最適な水を探し、全国各地を調査した中から、日本有数の名水地である“白州”の地を選定。山崎蒸溜所の操業からちょうど50年を迎えた1973年にサントリー第2のモルトウイスキー蒸溜所「白州蒸溜所」が操業しました。

白州蒸溜所の詳細はこちらの記事もご覧ください。

白州蒸溜所 | ジャパニーズウイスキーディクショナリー
Japanese Whisky Dictionary

知多蒸溜所は、伊勢湾に臨む知多半島に位置し、ここではとうもろこしを原料にしたグレーンウイスキーを支えてきました。知多蒸溜所では、連続式蒸溜機によってクリーン、ミディアム、ヘビーの3タイプの世界にも類をみないグレーン原酒のつくり分けを行っています。

知多蒸溜所の詳細はこちらの記事もご覧ください。

知多蒸溜所 | ジャパニーズウイスキーディクショナリー
Japanese Whisky Dictionary

3.商品名と写真

響21年
hibiki 21year

4.特徴

甘美を極めた奥深い調和
使用しているモルト原酒は酒齢21年以上の超長期熟成のものを入念に吟味してブレンド。 合わせるグレーン原酒も酒齢21年以上の円熟原酒を厳選し、丁寧にブレンドしました。

サントリーならではの多彩な原酒があればこそ実現した、贅沢な原酒のハーモニーをお愉しみいただけます。 きわめてフルーティーで甘美な、花を想わせる熟成香。口当たりは、なめらか。21年ものならではの重厚なコシ、気品のあるコク。奥ゆきのある余韻の長いアフターテイスト。

4-1.テイスティングノート

香りレーズン、杏、イチゴジャム、バニラ
味わいビスケット、トフィー、甘酸っぱさ、スパイシー
余韻熟した果実香、心地よく長い余韻

(引用元:響-サントリーブレンデッドウイスキーの最高峰- サントリー

4-2.商品スペック

アルコール度数43%
酒別ブレンデッドウイスキー
樽種山崎シェリー樽中心
内容量700ml
販売本数
希望小売価格35,200円(税込)
発売日1994年

5.受賞歴

2004年 ISC 金賞
2005年 ISC 金賞
2006年 ISC 金賞
2010年 WWA 「ワールド・ベスト・ブレンデッドウイスキー」
2010年 ISC 金賞
2010年 IWSC 金賞「ベスト・イン・クラス」
2011年 WWA 「ワールド・ベスト・ブレンデッドウイスキー」
2011年 IWSC 金賞「ベスト・イン・クラス」
2012年 ISC 金賞
2013年 WWA 「ワールド・ベスト・ブレンデッドウイスキー」
2013年 ISC 最高賞「トロフィー」
2014年 ISC 最高賞「トロフィー」
2015年 ISC 最高賞「トロフィー」
2016年 WWA 「ワールド・ベスト・ブレンデッドウイスキー」
2016年 ISC 最高賞「トロフィー」
2017年 WWA 「ワールド・ベスト・ブレンデッドウイスキー」
2017年 ISC 最高賞「トロフィー」
2017年 ISC 「シュプリーム チャンピオン スピリット」※
2018年 ISC 最高賞「トロフィー」
2019年 WWA 最高賞「World’s Best Blended Whisky」

ISC(インターナショナルスピリッツチャレンジ)は蒸留したお酒を対象とし、ウイスキー部門、ブランデー部門、ラム部門、ホワイトスピリッツ部門、リキュール部門があり、その部門別に銀賞、金賞、トロフィー、の順に高く評価される。さらに各部門でトロフィーに輝いたその年の選りすぐりのスピリッツの中から最も優れた銘柄に与えられるのが「シュプリーム チャンピオン スピリット」です。

6.価格

6-1.メーカー希望小売価格

商品名響21年
容量700ml
希望小売価格32,000円(税込:35,200円)

6-2.メルカリでの転売価格

メルカリでの転売価格は、92,000円~118,000円前後となっています。(※2022/6/15時点)

6-3.ヤフーオークション落札価格

ヤフーオークションでの落札価格は、最安71,000円、最高2,500,000円、平均164,487円(※2022/6/15時点より過去180日間の統計情報)

 

6-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon

通販サイトでも、105,000円~120,000円前後で販売されています。 (※2022/6/15時点)

6-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:9,130円、 30ml:6,160円、15ml:3,080円などの少量でも提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

7.まとめ

2017年7月12日(水)イギリス・ロンドンにて開催された蒸留酒の頂点を決めるISCに「響21年」は全1408品目の蒸留酒の頂点に見事、輝きました。 日本で初めての受賞でした。 名実ともに日本で飲める最高峰のブレンデッドウイスキーです。 BARで見つけたらラッキー、酒屋に置いてたら大変な出来事です。 ブレンデッドなのでもちろん割って飲むのも良いですが、あえておススメの飲み方と聞かれたら、ぜひがっぷり四つに組んでストレートで。きっと、いい夜が過ごせる事でしょう。

響に関するその他の記事も是非ご覧ください。

【2021年5月25日数量限定発売】響 BLOSSOM HARM...
幾度もの四季を経て個性を深めた多彩な原酒に、 桜樽で後熟させた希少な原酒を特別にブレンドした「響」。花を思わせる芳しい香りと円やかで調和のとれた味わい、さわやかさを擁した豊かな余韻のハーモニー。“祝い膳”をモチーフとした円形に、四季折々の花が咲き乱れる「百花」を描いた限定デザイン。
【レビュー】響ブレンダーズチョイス
響17年の後継品として2018年9月に発売。 平均熟成15年、1部30年を超える長期熟成原酒を使用していると言われていて、一部の原酒にワイン樽が使用されております。 ワイン樽で熟成されたウィスキーは熟成年数が短くてもまろやかで甘さのある味を作り出し、バランスのとれた味わいとなります。
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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.42 2024年2月号

【巻頭特集】ウイスキーの聖地 アイラ島の“現在”を読み解く
アイラ島のウイスキーは、昔から「アイラモルト」という独自のカテゴリーを与えられてきた。現在9ヵ所の蒸留所があり、さらに2つの新蒸留所計画が発表されている、この小さな島を改めて紹介。
また、現在入手可能なウイスキー8種を土屋編集長が飲み比べる。
●掲載蒸留所
ボウモア、アードベッグ、ラガヴーリン、ラフロイグ、カリラ、ブナハーブン、ブルックラディ、キルホーマン、アードナッホー

【第2特集】北アイルランドのウイスキー
世界の五大ウイスキーのなかで、いまもっとも伸びているのがアイリッシュ。ブームを牽引する北アイルランドの最新情報をリポート。
●紹介ウイスキー
ブッシュミルズ、エクリンヴィル、グレンズ・オブ・アントリム、ヒンチ、キルオーウェン、マコーネルズ、ショートクロス、タイタニック・ディスティラーズ、トゥー・スタックス

【蒸留所リポート】
2023年に100周年を迎えたジャパニーズウイスキー。その第一歩が踏み出され、昨年リニューアルしたばかりのサントリー山崎蒸溜所を取材。そのほか月光川蒸留所や、個性的なツアーを行っている八郷蒸溜所&安積蒸溜所も紹介。

【インタビュー】
ワイルドターキーのマスターディスティラーであるエディー・ラッセル氏と、その息子ブルース・ラッセル氏を編集長がインタビュー。またフィンランドで自国ライ麦にこだわったウイスキーを造るキュロ蒸留所のミイカ氏にも話を聞いた。

【特集】
ウイスキーフェスティバル2023 in TOKYO、ウイスキーコニサークラブ新潟蒸留所ツアー、下田ウイスキーフェスリポート。

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
万代 竜一

福岡県福岡市出身
福岡にある中洲のBARで14年間修行後、俳優業での活動の拡大も兼ねて2018年上京。俳優佐藤二朗氏作の舞台にて東京初舞台を踏む。特技はギターとビール好きが高じてビール銘柄をブラインドで当てられる事。
最初はウイスキーを飲み慣れておらず苦手だったものの、深く知るにつれて作っている人達の想いが強い事に感銘を受けて、作り手の方達を知ってもらえる一助になれば、と思いJWDに参加。現在はウイスキーが大好き。

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