ニッカウヰスキー西宮工場が閉鎖

2022年2月15日、アサヒグループジャパン体制の再編計画を発表。テレビドラマ「マッサン」ゆかりの地であるニッカウヰスキー西宮工場が2024年3月に操業を終えるだけでなく、アサヒビール神奈川工場、アサヒビール四国工場が2023年1月に操業終了、アサヒビール博多工場が2025年末に操業終了し、近隣地域へ移転します。

1.ニッカウヰスキー西宮工場

ニッカ西宮工場は昭和34年に稼働開始しました。稼働時はウイスキーの製造を行っていましたが、平成13年にアサヒビールの完全子会社になったあとは、「酎ハイ倶楽部」「樽詰めハイボール」の製造を行っています。

また、ニッカは西宮にゆかりのある地で、連続テレビ小説マッサンこと竹鶴政孝がスコットランドから帰国した際に住んだとされる芝川又四郎の別邸が西宮にあったと言われています。マッサンの番組内でその大家の邸宅、西宮市内にある洋館がロケで使用されました。

ニッカウヰスキー西宮工場。画像出展:Yahoo!ニュース
工場名ニッカ西宮工場
創業1959年(昭和34年)
所在地

〒663-8242

兵庫県西宮市津門飯田町2−118

商品「酎ハイ倶楽部」「樽詰めハイボール」

2.今後

本記事ではニッカ西宮工場をメインにご紹介しましたが、アサヒビール神奈川工場、アサヒビール四国工場も2023年1月末に操業を終了すると発表しました。若者のビール離れが進み、需要が縮小するため、生産、物流起点を再編し、経営の効率化を図ります。

今回の工場閉鎖に伴い、影響を受ける従業員は計311人。閉鎖する工場の従業員は、グループ内で配置転換、もしくは再就職を支援します。

「再編することで、固定費の削減、集約する工場の稼働率を高める」と、アサヒグループホールディングスの勝木敦志社長は語ります。

また、工場の跡地の活用方法は現在(2022年2月)検討中だそうですが、市商工課では、産業や雇用に穴が空くのは痛い、とする一方で、広大な跡地に関心や興味を持つ事業者が出で来るのではないか、と推測。その他、マンションや商業施設が建てば学校の定員圧迫や交通渋滞が懸念されるため、事業用地として活用されるよう期待する、との意見もあります。

3.考察

「酒離れ」といった言葉をよく耳にします。確かに清酒、焼酎の売り上げが落ちているのは確か。老若男女問わず知られている「アサヒ スーパードライ」を始めとしたビールの売り上げが落ちているのはかなり衝撃でした。

しかしそれとは逆に、ウイスキーの需要は上昇する一方。様々な酒造が、清酒、焼酎の売り上げの低下を理由にウイスキー造りに乗り出し、個性あふれるウイスキーが産声を上げています。アサヒグループも同様に、現代の需要に追いつくべく、蒸留酒、特にウイスキーの生産により力を入れることと推測しております。

もし、ウイスキー製造に力を入れていくとしたら、早くても2022年現在から4年後にその成果が出ることになります。

現在のウイスキーブームがその時まで続いているかは定かではありませんが、ファンとしては楽しみであります。

また、再編による稼働率の向上で、余市宮城峡の蒸留所の増設、見学ツアーの更なる充実化があるのではないかとも推測しています。工場の閉鎖は残念ですが、ウイスキー業界が発展していくのは非常に喜ばしいことです。

蒸留所見学の更なる充実化が実現された暁には、是非蒸留所に訪問してみてください。蒸留所のこだわりや情熱、歴史を、より身近に体験することが出来ます。

■「ニッカウヰスキー」またはニッカ蒸留所の詳しい情報はこちらもご覧ください。

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.34 2022年10月号

ウイスキー文化研究所が出版するウイスキーガロアの2022年10月号は、『日本の蒸留酒づくり最前線』世界のウイスキー市場がますます拡大を続ける中、ジンやラム、そして焼酎・泡盛にも世界が注目。今回はジャパニーズウイスキーのクラフト蒸留所、そして黒糖、泡盛、ラムの蒸留所など合計10ヵ所を紹介。SETOUCHI DISTILLERY、馬追蒸溜所は今回初公開。

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(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

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