【レビュー】シングルモルト静岡4年 for CLAUDE WHISKY

2016年10月からウイスキー製造を開始したガイアフロー静岡蒸溜所。操業後すぐの12月に2017年度のプライベートカスクの申し込みを開始。
2017年蒸留~熟成された静岡蒸溜所として初めてのプライベートカスクが、2021年春以降、各酒店からプライベートボトルとして販売が開始されました。

2022年3月、ガイアフロー×CLAUDE WHISKYのプライベートボトルが発売されました。

ノンピート麦芽をポットスチルKとWで蒸溜、EXバーボン樽にて4年以上熟成したのち、カスクストレングスにてボトリング。販売本数は219本。

1.メーカー

ガイアフローディスティリング株式会社

設立2014年10月8日
本社所在地〒421-2223 静岡県静岡市葵区落合555番地
所有蒸留所ガイアフロー静岡蒸溜所

2.蒸留所

ガイアフロー静岡蒸溜所

所在地〒421-2223 静岡県静岡市葵区落合555番地
操業開始2016年

2014年10月8日ガイアフローディスティリング株式会社設立。
2016年8月9日ガイアフロー静岡蒸溜所竣工。
同年、10月28日ウイスキー製造開始。
静岡県静岡市のオクシズ(奥静岡エリア)の玉川地区にあり、一級河川安倍川の支流である、安倍中河内川のほとりに建っている。
標高は200m前後、周囲は400m級の美しい山々に囲まれ、市街地より気温は常に2〜3度低く、まさに好立地と言える。
建物は、日本の美と西洋文化の融合をテーマにデザインされており、静岡在住のアメリカ人建築家デレック・バストン氏とのコラボレーションにより内外装に静岡の木材を多用した、見た目にも美しいウイスキー蒸留所です。

静岡蒸溜所には「K」と「W」という呼び名の2基の初留用蒸留機が稼働しています。Kは、1950年代に日本で製造された歴史ある軽井沢蒸留所の蒸留機。2011年11月に惜しまれつつ閉鎖した軽井沢蒸留所から静岡蒸溜所に移設され、修理・改修し伝説の蒸留機は復活しました。そのしなやかに伸びた優美なシルエットと、蒸気の間接加熱により、軽やかで華やかな味わいの原酒を生み出しています。

下の写真の左手前がスコットランド・フォーサイス社製のおそらく世界で唯一の「薪直火蒸留機」で、この蒸留機がW。
直火蒸留の特徴はまさに温度です。一般的な間接加熱蒸留の場合の温度は150℃前後ですが、静岡蒸溜所の薪直火蒸留は800℃とのことで、香ばしく力強いタイプのモルト原酒を作り出すことができます。

発酵槽には地元静岡産の杉を使った木桶を採用。静岡市は林業の街であり、その特色を生かし、静岡らしいウイスキーを造れたらとの思いを込めて、あえて地元静岡産の杉を選んでいるのだそうです。
ウイスキーの原料となるモルト(大麦麦芽)を粉砕する為のモルトミルも、蒸留機”K”と同様に軽井沢蒸留所で使用されていた歴史ある機械を移設して使用しています。

因みに、メルシャン軽井沢蒸留所で造られ、商品化されずに貯蔵庫に眠っていた幻のウイスキー原酒は、あるイギリスの企業が買取った後、2013年にボトリングされ「軽井沢1960」として200万円で販売されました。その後、2017年のスコットランドのオークションでは約1400万円で落札。日本のウイスキーが世界中のウイスキーコレクターにとってターゲットリストのトップにある事が明らかになりました。

メルシャンが当時販売していたウイスキーには、「軽井沢 貯蔵8年 100%モルト ウイスキー」や「メルシャン 軽井沢15年 シェリー樽 モルトマスターズ」などがありました。

静岡は、スコットランドよりも温かい気候であることと、貯蔵庫の天井に採光用の窓を設置して敢えて寒暖差を作る設計にしています。その為、貯蔵庫で熟成中の原酒は、エンジェルズシェアで年間5%以上蒸発する見込みだそうです。

蒸留所には、試飲コーナーが設けられていて静岡蒸溜所の原酒や、第一弾の「シングルモルトプロローグK」を試飲する事ができます(有料)。また、静岡蒸溜所では、ウイスキーの輸入販売を行っており、インドのウイスキー「アムルット」、スコットランドのボトラーズ「ブラックアダー」「アスタモリス」なども試飲する事が出来ます。

ガイアフロー静岡蒸溜所の情報はこちら↓もご覧ください。

3.商品名と写真

シングルモルト静岡4年 for CLAUDE WHISKY

Single Malt Shizuoka 4Years Old For CLAUDE WHISKY

 

4.特徴

静岡蒸溜所ではK(軽井沢蒸留所から移設された蒸留機)とW(薪直火蒸留機)という2基の初留蒸留機を使い、2種類の個性が異なった原酒を生み出しています。
それぞれのポットスチルの特徴は、蒸気加熱のKがフルーティーな香りとライトな味わいを持ち、薪直火によるWがヘビーな味わいと長いフィニッシュ。KとWで蒸溜した原酒をバーボン樽で熟成。カスクストレングスにてボトリングしています。

62.8度のアルコール度数通りのパワフルでパンチの効いた口当たりと、開いてくるフルーティな華やかさが特徴です。

4-1.テイスティングノート

香り強セメダイン。青りんご等のフルーツが開いてくる。
味わいややオイリーな口当たり。力強いアルコール感。青りんごの甘さと酸味。ホワイトペッパー様のスパイシー。
余韻舌にピリピリと残る。モルティかつ清涼感のある余韻がやや短めに続く。

4-2.商品スペック

製品名シングルモルト静岡4年 for CLAUDE WHISKY
酒 別シングルモルトジャパニーズウイスキー
原材料ノンピート麦芽
樽 種バーボン
蒸溜日2017年11月27日
ボトリング日2022年3月16日
ボトリング数219本
度 数62.8%
内容量700ml
価 格16,500円(税込)
製造者ガイアフロー静岡蒸溜所

5.受賞歴

現時点では、受賞歴はありません。

6.価格

6-1.メーカー希望小売価格

 

商品名シングルモルト静岡4年 for CLAUDE WHISKY
容量700ml
希望小売価格16,500円(税込)

6-2.メルカリでの転売価格

メルカリでの転売は、現在確認できておりませんが、他の酒店様のプライベートボトルの転売が確認できます。(※2022/4/15時点)

6-3.ヤフーオークション落札価格

ヤフーオークションでの出品は確認できていませんが、他の酒店様のプライベートボトルの出品は確認できます。(2022年4月15日時点)

6-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon

通販サイトでの出品は確認できておりません。 (※2022/4/15時点)

6-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:5,610円 30ml:3,740円、15ml:1,870円などの少量でも提供しております。

7.まとめ

高いアルコール度数の通り、どっしりとしたアルコール感が楽しいという第一印象を持ちました。徐々に開いてくる酸味を含んだフルーティさとスパイシーさが特徴です。

ソーダ割りやオンザロックでも美味しく飲めますが、ストレート、トワイスアップがおすすめ。特にトワイスアップでは、スイートスポットを探し出してゆっくりお楽しみいただければと思います。

ガイアフロー静岡蒸溜所では、カスクオーナーを抽選にて募集しています。自分だけのこだわりのボトルを夢見て、応募してみてはいかがでしょうか?

「静岡プライベートボトル」と、「静岡蒸溜所」に関するその他の記事も是非ご覧ください。

最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.34 2022年10月号

ウイスキー文化研究所が出版するウイスキーガロアの2022年10月号は、『日本の蒸留酒づくり最前線』世界のウイスキー市場がますます拡大を続ける中、ジンやラム、そして焼酎・泡盛にも世界が注目。今回はジャパニーズウイスキーのクラフト蒸留所、そして黒糖、泡盛、ラムの蒸留所など合計10ヵ所を紹介。SETOUCHI DISTILLERY、馬追蒸溜所は今回初公開。

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(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

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(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

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(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

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