【2021年8月下旬発売】厚岸ブレンデッドウイスキー 処暑(堅展実業・厚岸蒸溜所)

発売情報
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厚岸蒸溜所

堅展実業株式会社 厚岸蒸溜所 Facebookページより、2021年8月下旬に新商品の発売が発表されました。

厚岸ブレンデッドウイスキー処暑(しょしょ)』

厚岸ウイスキー「二十四節気シリーズ」の第四弾となります。限定10,000本。
二十四節気とは一年を24等分して季節を表す名称を付けたもので、立春や夏至などもこれにあたります。

過半を占める厚岸モルト、、、と公表されていますね。前々作のブレンデッドウイスキー雨水も同様に厚岸産モルト原酒5割以上と公表されておりました。モルト感が強めでしっかりピートも効いていてこれは本当にブレンデッドなのか?と思わせる出来栄えでした。厚岸特有のピート感と甘味はリリースされる毎にブラッシュアップされていて磨きがかかっている印象です。今作も非常に楽しみですね。

二十四節季の「処暑」とは?

厚岸蒸溜所では、2020年10月のシングルモルトリリースを皮切りに、「二十四節季シリーズ」として定期的に商品を販売しています。

No 発売日 二十四節気名
第一弾 2020年10月28日 寒露(かんろ):10月8日頃
第二弾 2021年2月28日 雨水(うすい):2月19日頃
第三弾 2021年5月28日 芒種(ぼうしゅ):6月6日頃
第四弾 2021年8月下旬 処暑(しょしょ):8月23日頃

今回発売となる第四弾は、「処暑(しょしょ)」です。
処暑は二十四節季の14番目。暑さが処する、と書いて「処暑」。処には、止まるという意味があり、暑さが和らぎ、朝晩は涼しさのある風が吹き始めます。穀物をはじめとした実りの時期でもありますが、台風シーズンの到来でもあります。
二十四節気は日付固定ではないので、年によって日付は変わります。2021年の処暑は8月23日です。また、8月23日から次の二十四節気の第15節、白露の9月7日までの15日間ぐらいを指します。

厚岸ブレンデッドウイスキー処暑(しょしょ)

厚岸蒸溜所のウイスキーの大きな特徴と言えば、厚岸特有のピート感とその中にある”甘さ”だと思います。あのピート感はもはや「厚岸ブランド」と言っても過言ではない独特の味わい。
ピーテッド原酒を始め、様々な樽のモルト原酒と厚岸の地で熟成された輸入グレーンとのブレンド。「ブレンデッドウイスキー雨水」でもグレーンもブレンドされていたにも関わらず、”まるでシングルモルト”と思わせるような非常にリッチな香りと味わいでした。そして、何重にも表れてくる様々な香りと味は、厚岸蒸溜所の原酒づくりへのこだわりと、”厚岸”という熟成環境が生んだ賜物ではないでしょうか。

第四弾「処暑」はどんな味に仕上がっているのか非常に楽しみです。

厚岸蒸溜所からリリースされた情報は以下に掲載いたします。

画像出展:厚岸蒸溜所Facebook

二十四節気シリーズ第四弾となるブレンデッドウイスキー。厚岸モルトが過半を占め、未熟成の輸入グレーンは厚岸の地で熟成させました。穂が実る黄金色の大麦畑に想いを馳せながら、厚岸モルトが放つピート感と、グレーンとの調和で生まれる爽やかな喉越しをお楽しみください。

テイスティングノート
マヌカハニー、バターファッジ、マーマレード、焚火、レモンやライムなどの柑橘様、シュガーの甘味、ホワイトペッパー、ドライソルト、シトラスビターとハニー様の甘味が続きます。
引用:堅展実業株式会社 厚岸蒸溜所 Facebookページ

製品名 厚岸ブレンデッドウイスキー処暑
酒 別 ブレンデッドウイスキー
原材料 モルト、グレーン
樽 種
販売数 10,000本限定
度 数 48%
内容量 700ml
価 格 11,000円(税込)
製造者 堅展実業株式会社 厚岸蒸溜所

厚岸蒸溜所の魅力

厚岸蒸溜所の事を知らない方や、厚岸蒸溜所についてもっと詳しく知りたいという方は、2020年12月にBSフジのウィスキペディアで特集をしていましたので、そちらの配信を是非ご覧ください。
厚岸ウイスキーの魅力だけでなく、厚岸町の自然や牡蠣漁を中心とした漁業、そしてウイスキーと厚岸産牡蠣のマリアージュなど、厚岸の魅力がたっぷりと詰まった番組となっています。

「ウイスキペディアSP 日本最東端・厚岸蒸溜所の挑戦」がBSフジ...
厚岸蒸溜所は、ウイスキーの聖地とも言われるアイラ島のウイスキーを徹底的に追究し、さらに厚岸独自の風土を生かしたウイスキーが作られている。ピートから、樽の材料・ミズナラまで北海道産にこだわり、製法や設備は本場・アイラの手法を伝承・習得し製造される味わい深いジャパニーズウイスキーです。

過去に発売された厚岸ウイスキー「二十四節気シリーズ」

厚岸蒸溜所が過去に発売した二十四節季シリーズをおさらいしておきましょう。

2020年のリリース

厚岸シングルモルトウイスキー寒露(かんろ)(2020/10/28発売)

【レビュー】厚岸シングルモルトウイスキー寒露(かんろ)
2020年10月28日に発売された厚岸蒸留所初のフルボトル。限定約15,000本。二十四節気をシリーズ化した第一作目「寒露」。ワイン樽・バーボン樽・シェリー樽・ミズナラ樽の3年熟成原酒をブレンド。スモーキーな香りとドライフルーツやチョコレー...

2021年のリリース

厚岸ブレンデッドウイスキー雨水(うすい)(2021/2/28発売)

【レビュー】厚岸ブレンデッドウイスキー雨水(うすい)
厚岸ブレンデッドウィスキー雨水は、未熟成のまま輸入し たスコットランド産グレーンは厚岸蒸留所で樽詰めして3年以上熟成。厚岸モルトと隣同士で熟成させた結果、厚岸モルトと非常に相性の良いグレーンウィスキーに仕上がりました。厚岸モルト特有の甘く薫り高いピート感とグレーンの軽やかさが相俟って醸し出される華やかなハーモニー。

厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー芒種(ぼうしゅ)(2021/5/28発売)

【レビュー】厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー芒種(ぼうし...
キーモルトにミズナラ樽ピーテッド原酒を使用。厚岸モルトのコクのある甘味に誘われて、蛍もやってくるかもしれません。厚岸湾の潮騒を聞きながら育ったモルトで、初夏のひとときをお楽しみください。芒種のラベルデザインは深い緑をベースに、蛍が描かれております。
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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.47 2024年12月号

【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第2弾]」
【第2特集】
「日本のクラフト蒸留所最前線」
今号では北海道の厚岸と苫小牧、そしてクラフト蒸留所に麦芽を供給する中標津のクラフトモルティング社についても紹介します。さらに三島のウォータードラゴンと、ZEMONⅡが稼働する飛騨高山蒸溜所も再訪。
【連続ロングインタビュー】
第3回 ガイアフロー静岡蒸溜所 中村大航氏
【特別リポート】
遊佐蒸溜所の挑戦
第二期リニューアルが完了したサントリー白州蒸溜所

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
深瀬 悠二

北海道札幌市出身。
2005年、大手スポーツ用品販売チェーンに就職→2019年1月、BAR新海に就職しウイスキーの魅力に引き込まれ虜となる。初めて飲んだウイスキーはアードベッグ10年。ほぼ毎日ウイスキーを飲む中で更なる知識習得を目指し、ウイスキー検定2級とJC級(ジャパニーズクラフトウイスキー)を取得。
造り手の想いをしっかりと表現し、飲み手の方々に正しい情報を伝えたい。ウイスキーの魅力をたくさんの方に伝えたいという思いでウェブメディア「Japanese Whisky Dictionary」の編集を担当。

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