【レビュー】ザ・ラッキーキャットダブルインディヴィジュアルズ メイ&ハナ

ウィスキーレビュー
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本坊酒造駒ヶ岳蒸溜所津貫蒸溜所

本坊酒造マルスウイスキーよりラッキーキャットシリーズ最新作が発売。商品の味わいや内容を紹介。

「The Lucky Cat」は個性豊かな猫達をモチーフに、マルスウイスキーのブレンド技術を駆使して造られるブレンデッドウイスキーのシリーズです。

ここ数年は2月22日の「猫の日」辺りでの発売。年に1度このシリーズは販売されています。

猫好きの本坊酒造社長にちなんで本シリーズが2015年から販売された「Lucky Catシリーズ」。今回で第9弾の「ザ・ラッキーキャット メイ&ハナ」、シリーズ第4弾で登場した最年長猫のメイと第5弾で登場したハナがモチーフになっています。個性の違う2匹の猫とウイスキーの個性を照らし合わせたブレンデッドウイスキーです。

■歴代のラッキーキャット

  商品名 発売日 発売本数 価格(税込)
第1弾 ザ・ラッキーキャット「サン」 2015年9月25日 1,200本 4,400円
第2弾 ザ・ラッキーキャット「アッシュ99」 2016年8月25日 4,300本 4,950円
第3弾 ザ・ラッキーキャット「ミント」 2017年11月10日 3,830本 4,400円
第4弾 ザ・ラッキーキャット「メイ」 2018年9月22日 3,387本 4,730円
第5弾 ザ・ラッキーキャット「ハナ」 2020年2月1日 3,000本 4,950円
第6弾 ザ・ラッキーキャット「チョコ」 2021年3月4日 6,700本 4,950円
第7弾 ザ・ラッキーキャット「ルナ」 2022年3月30日 5,220本 4,950円
第8弾 ザ・ラッキーキャットダブルインディヴィジュアルズ 「メイ&ルナ」 2023年2月24日 8,430本 5,280円
第9弾 ザ・ラッキーキャットダブルインディヴィジュアルズ 「ハナ&チョコ」 2024年2月24日 7,920本 5,720円
第10弾 ザ・ラッキーキャットダブルインディヴィジュアルズ「 メイ&ハナ」 2025年2月 10,000本 5,720円
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1.ボトルの写真と購入できるサイト

ザ・ラッキーキャットダブルインディヴィジュアルズ メイ&ハナ
The Lucky Cat Double Indivisuals May & Hana 

蒸溜所直販ページはコチラ

2.特徴

「The Lucky Cat」は、個性豊かな猫達をモチーフに、マルスウイスキーのブレンド技術を駆使して造られるブレンデッドウイスキーのシリーズです。シリーズ第十弾の「 The Lucky Cat Double Individuals May & Hana 」は、ペドロヒメネスシェリー樽とポートワイン樽、2つの樽由来の甘いフレーバーが、甘えん坊な性格のメイとハナの2匹を想わせるブレンデッドウイスキーです。
k.Hombo「今年で20歳になる長老メイと、8歳を迎えるハナ。我が家の4匹の中で、家の中で過ごすことを好む2匹である。メイにいたっては、リビングからキッチンまでの5mくらいが生活範囲となる。エキセントリックな性格はだいぶ温和になったが、子供っぽさの抜けない老猫である。ハナは妻のベッド上が好きで、一日中離れないことも多くおっとりとした性格は変わらない。そして、両方とも妻に対する甘え方の激しさは甲乙つけがたい!!ペドロヒメネスシェリー樽とポートワイン樽、2つの樽由来の甘いフレーバーが甘えん坊の2匹を想わせるプレンデッドウイスキー。」

引用:本坊酒造公式HP

2-1.テイスティングノート

香り 生キャラメル、ミルクチョコレート、バニラアイス、木苺、みかん
味わい ドライみかん、ワイン用ブドウ、タンニン系の苦み、フルーツガム
余韻 樽由来の甘さと独特な苦みがグレーン由来の穏やかな甘みと長く残る

2-2.商品スペック

アルコール度数 43%
酒別 ブレンデッドウイスキー
樽酒

ペドロヒメネスシェリー樽、ポートワイン樽

内容量 700ml
販売本数 10,000本
希望小売価格 5,720円(税込)

3.受賞歴

現時点での受賞歴はありません。

4.価格

4-1.メーカー希望小売価格

The Lucky Cat Double Individuals May & Hana  

商品名 ザ・ラッキーキャットダブルインディヴィジュアルズ メイ&ハナ
容量 700ml
希望小売価格 税込:17,600円

4‐2.メルカリでの転売価格

メルカリでの転売価格は、8,000円~9,000円で取引されています。(※2025/3/4時点)

4-3.ヤフーオークション落札価格

ヤフーオークションは、8,500円~9,000円で出品がありました。(※2025/3/4時点)

4-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon

通販サイトでは抱き合わせ販売で15,000円で出品がありました。 (※2025/3/4時点)

4-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:2,310円 30ml:1,540円、15ml:770円 などの少量でも提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

5.メーカー

本坊酒造株式会社

設立 1872年
本社所在地 〒891-0122; 鹿児島県鹿児島市南栄三丁目27番地
所有蒸留所 マルス信州蒸溜所、マルス津貫蒸溜所

6.蒸留所

マルス駒ヶ岳蒸溜所

所在地 〒399-4301 長野県上伊那郡宮田村4752-31
操業開始 1985年

鹿児島の地で日本の蒸留酒「焼酎」造りに邁進していた本坊酒造が、ウイスキー製造免許を取得したのが1949年。それ以来、「いつか日本の風土を活かした本物のウイスキーを造りたい」と夢を抱き続けていました。
鹿児島でのウイスキー製造から数年経た後、1960年に山梨にワインとウイスキー製造のための工場「マルス山梨ワイナリー」を設立。そして、本格的にウイスキー造りに取り組むために、さらなる理想の地を探し求めました。

澄んだ空気の寒冷地であり、しかも適度な湿度と良質な水に恵まれていることなど、ウイスキー造りのための自然条件は、たいへん厳しいものがあります。
こうした条件を満たす土地を探し求め、1985年ウイスキー造りに最適な環境を求めて、長野県中央アルプス駒ヶ岳山麓標高798mの地にマルス信州蒸溜所を開設致しました。
その後、1992年にウイスキー需要低迷により蒸留を休止。その後、世界的にジャパニーズウイスキーが評価されはじめる中、ウイスキー需要が回復傾向にあった2009年に蒸留再開を決意し2011年2月より再スタート。
2020年9月、35年ぶりの全面リニューアル。投資額は約12億円。

2019年5月から、老朽化した設備の改修とウイスキー増産を見据えた樽貯蔵庫施設の整備やウイスキー造りの見学を目的にしたウイスキー蒸留棟(樽貯蔵庫を含む)と、オリジナルウイスキーやグッズ販売などを目的にビジター棟を新設、既存の設備及び施設を改修。
新設したウイスキー蒸留棟は1,996㎡(延床面積、約2,500樽収容予定の樽貯蔵庫含む)、ビジター棟は746㎡。

■製造能力:原料麦芽1.1t/日
■原酒製造量:約700L/日、約185KL/年(2020年度予定)
■主要な設備:麦芽粉砕機1基、マッシュタンロイテル(糖化槽)6KL×1基、ステンレス発酵タンク6KL×3基、ダグラスファー木槽発酵タンク(移設)6KL×3基、初溜釜(移設)

引用:本坊酒造公式HP

マルス駒ヶ岳蒸溜所の情報はこちら↓もご覧ください。

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Japanese Whisky Dictionary

7.まとめ

シリーズもついに10弾。可愛らしい猫たちのウイスキーも販売数が増えてきました。新たな家族は最近お迎えされないようで、以前からの猫たちを2匹合わせたタイプのウイスキーが販売されています。

今回もブレンデッドウイスキーに使用する樽にしては豪華に感じますが、何度か使用したであろう、少しこなれ感も出ています。グレーン系の甘いウイスキーがお好きな方はぜひお試しください。

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.48 2024年2月号

【巻頭特集】
日本のクラフト蒸留所最前線2025
安積蒸溜所/天鏡蒸溜所/月光川蒸留所/日光街道 小山蒸溜所/碧南蒸留所/清洲桜醸造 本社蒸留所/SAKURAO DISTILLERY[特集]
【新アイリッシュ・ルネッサンス[第3弾]】
ロー&コー/チャーチ・オブ・オーク/クーリー/キルベガン
土屋守の全国ぶらり旅 ガロア的酒場歩き──第24回沖縄編
【編集長インタビュー】
ジャパニーズクラフトの開拓者たち 第4回 安積蒸溜所 山口哲蔵氏
マコーネルズのジョン・ケリー氏に聞く 復活を果たした“ベルファストウイスキー”
JAL国際線機内販売でジャパニーズウイスキーの注目ボトルが続々登場
ビリー・ウォーカー氏が語るグレンアラヒー、新たな価値の創造。
アイル・オブ・ハリス蒸留所からシングルモルト第2弾が登場

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
Ryuhei Oishi

北海道出身 bar新海虎ノ門店のバーテンダー。
都内のレストランで従事し、日本ソムリエ協会認定ソムリエ資格を取得。
土地それぞれの風土から様々な味わいが作り出される日本のウイスキーに興味を持ち、bar新海に就職。蒸留所へ行き、造り手の方々に話を聞き、その情熱・情報をバーテンダーとして伝搬するべく、JWDに参加。

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