堅展実業株式会社 厚岸蒸溜所 Facebookページより、2023年5月下旬に『厚岸ブレンデッドウイスキー小満(しょうまん)』が発売される情報がリリースされました。
厚岸ウイスキー「二十四節気シリーズ」の第11弾となります。
中国から伝わった二十四節気。一年を24等分して季節を表す名称を付けたもので、立春や夏至などもこれにあたります。
数量限定、価格は税込13,200円。
前々回は「シングルモルト大雪」、前回は「シングルモルト啓蟄」ということで、2回続けてシングルモルトでのリリースとなってましたので今作はブレンデッドでのリリースとなるようです。
1.二十四節季の「小満」とは?
厚岸蒸溜所では、2020年10月のシングルモルト寒露のリリースを皮切りに、「二十四節季シリーズ」として約3カ月毎に新商品を販売しています。
発売日 | 二十四節気名 | |
第1弾 | 2020年10月28日 | 寒露(かんろ):10月8日頃 |
第2弾 | 2021年2月28日 | 雨水(うすい):2月19日頃 |
第3弾 | 2021年5月28日 | 芒種(ぼうしゅ):6月6日頃 |
第4弾 | 2021年8月下旬 | 処暑(しょしょ):8月23日頃 |
第5弾 | 2021年11月下旬 | 立冬(りっとう):11月7日頃 |
第6弾 | 2022年2月下旬 | 大寒(だいかん):1月20日頃 |
第7弾 | 2022年5月下旬 | 清明(せいめい):4月5日頃 |
第8弾 | 2022年8月下旬 | 大暑(たいしょ):7月23日頃 |
第9弾 | 2022年12月上旬 | 大雪(たいせつ):12月7日頃 |
第10弾 | 2023年2月下旬 | 啓蟄(けいちつ):3月6日頃 |
第11弾 | 2023年5月下旬 | 小満(しょうまん):5月21日頃 |
今回発売となる第11弾は、「小満(しょうまん)」です。
「小満」とは二十四節気の中では8番目に当たる日で、陽気が良く万物が勢いよく成長し天地に生気が満ち始める時期です。「小満」と言われる由来は、秋に蒔いた麦などの穂が順に育っていき無事に実ったことを確認し一安心することで「小さく満足する」というところから来ているとも言われています。
2023年の小満は5月21日です。また、5月21日から次の二十四節気の第9節「芒種」の6月6日までの15日間ぐらいを指します。
2.厚岸ブレンデッドウイスキー小満(しょうまん)
久々のブレンデッドウイスキーでのリリースとなります。前回のブレンデッドのリリースは「大暑」で昨年の8月でした。しっかりめのボディでピートはやや強めでドライ、グレープフルーツ様の柑橘系な酸味とチョコレートの甘味などが印象的でした。
今作の使用した樽の構成はまだわかっておりませんが、今まで同様で北海道産ミズナラ樽で熟成した厚岸モルトがキーモルトとしての役割を担っているのではないかと思います。
厚岸蒸溜所のテイスティングノートにはトロピカルフルーツやメープル、はちみつなど甘さを強調する部分と炭、焼いたソーセージ、ベーコン、ホワイトペッパーなど厚岸特有のピートを主張するコメントが並んでいます。厚岸モルトとグレーンがどのように主張してくるのか、複雑な味わいとなっているのかとても楽しみですね。
厚岸蒸溜所からリリースされた情報は以下に掲載いたします。
しっとり降る恵みの雨により、動植物に生命力が満ち始める季節。厚岸町では、子野日公園の桜の木々が薄紅色に染まります。自然の美しさを愛でながら、厚岸モルトとグレーンのハーモニーをお愉しみください。テイスティングノート:
<香り> 黄色のトロピカルフルーツ,炭, 焼いたソーセージ,ベーコン, ホットケーキ,メープル,ハチミツ,シャインマスカット,デラウェア<味わい> ハチミツレモン,ピート<余韻> ホワイトペッパー,柑橘の酸味と甘味、柑橘のピール感
製品名 | 厚岸ブレンデッドウイスキー小満 |
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酒 別 | ブレンデッドウイスキー |
原材料 | モルト、グレーン |
樽 種 | ー |
販売数 | 数量限定 |
度 数 | 48% |
内容量 | 700ml |
価 格 | 13,200円(税込) |
製造者 | 堅展実業株式会社 厚岸蒸溜所 |
3.厚岸蒸溜所の魅力
2021年12月に「北海道HACCP認証」を取得。
国内のクラフトウイスキー蒸溜所として初のHACCP外部認証取得しました。
食品の安全性と品質管理を徹底し常に安全で安心な製品を作るという「会社理念」に基づき、HACCP認証取得を実現しました。
数々の困難を乗り越え徹底した品質管理にこだわり、操業6シーズン目での取得。日本のもの造りへのこだわりを感じます。更なる酒質の向上に期待してしまいます。
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4.過去に発売された厚岸ウイスキー「二十四節気シリーズ」
厚岸蒸溜所が過去に発売した二十四節季シリーズをおさらいしておきましょう。
4-1.2020年のリリース
■厚岸シングルモルトウイスキー寒露(かんろ)(2020/10/28発売)
4-2.2021年のリリース
■厚岸ブレンデッドウイスキー雨水(うすい)(2021/2/28発売)
■厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー芒種(ぼうしゅ)(2021/5/28発売)
■厚岸ブレンデッドウイスキー処暑(しょしょ)(2021/8下旬発売)
■厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー立冬(りっとう)(2021/11下旬発売)
4-3.2022年のリリース
■厚岸ブレンデッドウイスキー大寒(だいかん)(2022/2下旬発売)
■厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー清明(せいめい)(2022/5下旬発売)
■厚岸ブレンデッドウイスキー大暑(たいしょ)(2022/8下旬発売)
■厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー大雪(たいせつ)(2022/12上旬発売)
4-4.2023年のリリース
■厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー啓蟄(けいちつ)(2023/2下旬発売)
最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.47 2024年12月号
【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第2弾]」
【第2特集】
「日本のクラフト蒸留所最前線」
今号では北海道の厚岸と苫小牧、そしてクラフト蒸留所に麦芽を供給する中標津のクラフトモルティング社についても紹介します。さらに三島のウォータードラゴンと、ZEMONⅡが稼働する飛騨高山蒸溜所も再訪。
【連続ロングインタビュー】
第3回 ガイアフロー静岡蒸溜所 中村大航氏
【特別リポート】
遊佐蒸溜所の挑戦
第二期リニューアルが完了したサントリー白州蒸溜所
(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー
世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。
(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)
日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。
(4).新世代蒸留所からの挑戦状
2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。
(5).ウイスキーライジング
2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。
(6).ウイスキーと風の味
1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。