【レビュー】ニッカ伊達

ウィスキーレビュー
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ニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所

ニッカ伊達」は宮城峡蒸溜所で蒸留したモルト原酒とグレーン原酒、グレーン原酒の一部にスコットランドのベンネヴィス蒸留所の原酒を使用。ニッカこだわりのカフェモルトカフェグレーンの特徴を生かした「宮城県限定」のブレンデッドウイスキーです。

ニッカ伊達は、地域共生型の営業活動の一環として「仙台・宮城【伊達な旅】キャンペーン」を盛り上げていくため2008年と2009年に500mlで数量限定(2009年度は36,000本限定)で発売されました。この時のラベルは黒い下地に白字で「伊達」という文字が記され、その下に大きな金色の三日月が描かれていて、その三日月のデザインは「伊達政宗」の兜がモチーフになっているらしいです。

その後2012年から発売されたものは700mlに変更し、通年商品としてリリース。さらに味の改良も実施。写真の真ん中のボトルがこの時期のボトルですが、今現在店頭に並んでいるボトルは写真右のボトルになります。いつからラベル変更になったのかは定かではありませんが、2019年終わり頃から変更になっていたという説もあります。

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0.最新更新情報

2024年8月20日更新

レビュー記事内で詳細にご紹介させて頂いております、ニッカ伊達。『つくろう宮城のウイスキー』企画から誕生しました。最新のメーカー希望小売価格は税抜きで「4,000円(2024年4月1日メーカー出荷分より)」となっております。

自然を愛さなければ美味しいウイスキーは作れないという考えのもとで伝統が受け継がれ、こだわりの中で熟成を過ごしてきた原酒が伊達には生かされています。栄華を続ける宮城が作った伊達で『遊休浪漫』の旅へ出かけてみるのも良いかも知れませんね。

商品名 旧価格 新価格
ニッカ伊達 3,500円(税別) 4,000円(税別)

1.ボトルとラベルの写真

ニッカ伊達
Nikka Date

2.ニッカ伊達の特徴

力強く豊かな味わい。 優しくやわらかな余韻。

心地良い樽熟成香とやわらかくフローラルの香りと優しいモルティーな香り、濃厚なバニラのような甘さとミルクチョコレートの甘味、なめらかでクリーミーな味わいで、甘さの後から顔を出すピートのほどよい苦味と複雑な味わいが全体を引き締めます。

2-1.テイスティングノート

香り ウッディな香りと樽熟成感、モルティな甘さ。チョコレートのようなビター感とフラワリー、フルーティーなエステルが調和
味わい 蜂蜜様の甘さとバニラの甘さが調和、なめらかでクリーミーな味わい。ピートの苦味が全体を引き締める
余韻 きれいなエステルと甘くビターな余韻がスムース

2-2.商品スペック

アルコール度数 43%
酒別 ブレンデッドウイスキー
樽種
内容量 700ml
販売本数
希望小売価格 税込4,400円
発売日 2008年9月・2009年9月15日(旧伊達、数量限定でリリース)
2012年7月2日~(現行伊達、通常品としてリリース)

3.受賞歴

現時点では受賞歴はありません。

4.価格

4-1.メーカー希望小売価格

 

 

商品名 ニッカ伊達
容量 700ml
希望小売価格 3,500円(税込:3,850円)※2012年7月2日~の価格
4,000円(税込:4,400円)※2024年4月1日改定価格

4-2.メルカリでの転売価格 ※2024/8/20更新

メルカリでの転売価格は、1本あたり9000円前後となっております。(※2024/8/20時点)
品薄且つ、宮城県限定のである希少価値により、定価の倍以上のプレ値での取引になります。

メルカリでの転売価格は、4,000円~5,400円前後となっています。(※2021/7/23時点)

4-3.ヤフーオークション落札価格 ※2024/8/20更新

ヤフーオークションでの落札価格は、6000円~10000円程となっております。(※2024/8/20時点)
やはり品薄且つ宮城県限定という希少性から、ヤフオクでも定価を下回る事はありません

 

ヤフーオークションでの落札価格は、最安3,500円、最高6,400円、平均5,079円(※2021/7/23時点より過去120日間の統計情報)

4-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon ※2024/8/20更新

通販サイトでは、9000円~13000円前後で販売されています。(※2024/8/20時点)
定価自体の値上げ幅は大きく無いものの、市場価格は定価の倍以上とかなり高く評価されています。

通販サイトでも、5,000円~7,000円前後で販売されています。 (※2021/7/23時点)

4-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:1,650円 30ml:1,100円、15ml:550円などの少量でも提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

5.ニッカウヰスキーについて

ニッカウヰスキー株式会社

設立 1934年(昭和9年)
本社所在地 〒107-8616 東京都港区南青山5丁目4番31号
所有蒸留所 余市蒸溜所、宮城峡蒸溜所、ベンネヴィス蒸留所

6.宮城峡蒸留所について

宮城峡蒸溜所

所在地 〒989-3433 宮城県仙台市青葉区ニッカ1番地
操業開始 1969年

北海道・余市で第一の蒸留所をスタートさせてから約30年。 「異なる蒸留所で生まれた複数の原酒をブレンドすることで、ウイスキーはより味わい深く豊かになる」という信念を抱く竹鶴政孝にとって、第二の蒸留所はどうしても必要でした。 竹鶴が選んだ地は仙台・宮城峡。広瀬川と新川というふたつの清流に恵まれた緑豊かな峡谷。竹鶴は初めてこの地を訪れた時、新川の清流で持っていたブラックニッカを割って飲み、味わいを確認。その場で蒸留所建設を決定したと言われています。 宮城峡蒸溜所が誇るのが「カフェ式連続式蒸留機」。 導入当時、すでに旧式とされていた蒸留機です。旧式だからこそ雑味となる成分が残りやすいのですが、技術によってそれを原料本来の香りや甘みに変えることができるため、竹鶴はあえてこの旧式蒸留機を選びました。宮城峡蒸溜所では、今なお竹鶴の情熱を受け継ぐ人々がウイスキーのおいしさを求め、さまざまな試みを続けています。

画像出展:宮城峡蒸溜所|NIKKA WHISKY

宮城峡蒸溜所の詳細情報は、こちらの記事もご覧ください。

宮城峡蒸溜所 | ジャパニーズウイスキーディクショナリー
Japanese Whisky Dictionary

■宮城峡に関するその他の記事も是非ご覧ください。

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7.まとめ

2008年に発売された伊達は裏面ラベルの原料欄に「モルト」としか表記されていませんでした。しかし表のラベルには「BLENDED WHISKY」と記載されていました。おそらく宮城峡蒸溜所のモルトウイスキーとカフェ式連続式蒸留機で蒸留したカフェモルトをブレンドしていたからと言われています。
2012年から発売された現行の伊達に関しては原料欄には「モルト、グレーン」と表記されていて、宮城峡モルトとカフェモルトカフェグレーン・ベンネヴィス蒸留所グレーンで構成されているようです。

今では通販サイトでも比較的手に入りやすウイスキー(若干プレ値ですが、、、)なので、宮城峡蒸溜所の歴史を感じながら味わいたいなら、まさにこのボトルとなるでしょう。都内でも宮城県の物産展などあれば、定価で売っていることもあるようです

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.46 2024年10月号

【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第1弾]」
【第2特集】
「ガロア的 東京のバー、パブ巡り」
【連載】
「ジャパニーズクラフトの開拓者たち」
前号からスタートしたこの連載。第2回では厚岸蒸溜所の樋田恵一氏を編集長がインタビューします。

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
深瀬 悠二

北海道札幌市出身。
2005年、大手スポーツ用品販売チェーンに就職→2019年1月、BAR新海に就職しウイスキーの魅力に引き込まれ虜となる。初めて飲んだウイスキーはアードベッグ10年。ほぼ毎日ウイスキーを飲む中で更なる知識習得を目指し、ウイスキー検定2級とJC級(ジャパニーズクラフトウイスキー)を取得。
造り手の想いをしっかりと表現し、飲み手の方々に正しい情報を伝えたい。ウイスキーの魅力をたくさんの方に伝えたいという思いでウェブメディア「Japanese Whisky Dictionary」の編集を担当。

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