響17年の後継ラインとして2018年9月に発売。 平均熟成15年、1部30年を超える長期熟成原酒を使用していると言われてます。 まろやかで深みのある味わいとなってます。
1.メーカー
サントリースピリッツ株式会社
設立 | 1899年 |
本社所在地 | 〒135-8631 東京都港区台場2-3-3 |
所有蒸留所 | ●日本 山崎蒸溜所、白州蒸溜所、知多蒸溜所 ●スコットランド アードモア蒸留所、グレンギリー蒸留所、オーヘントッシャン蒸留所、ボウモア蒸留所、ラフロイグ蒸留所 ●アイルランド クーリー蒸留所、キルベガン蒸留所 ●アメリカ ジムビーム蒸留所、メーカーズマーク蒸留所 ●カナダ ハイラムウォーカー蒸留所、アルバータ蒸留所 |
2.蒸留所
「響」の奥深い香味を構成する原酒は、サントリーが保有する3つの蒸留所で育まれています。 名水を誇る京都・山崎の地に建てられた「山崎蒸溜所」。宇治川、桂川、木津川の三川合流する湿潤なこの地で生まれたモルト原酒は、華やかで雅な香味を纏めます。
そして、甲斐駒ケ岳に抱かれた山梨「白州蒸溜所」。世界でも珍しい、森の中でつくられたモルト原酒には、軽快な口あたりと爽やかな香りが現れます。
モルト原酒の個性を引き立てながら全体を調和に導くのは、ブレンデッドウイスキーの味わいの基調となるグレーン原酒。つくっているのは、愛知県知多半島、伊勢湾に臨む「知多蒸溜所」です。
サントリー山崎蒸溜所
所在地 | 〒618-0001 大阪府三島郡島本町山崎5丁目2−1 |
操業開始 | 1923年 |
山崎蒸溜所は、日本で最初のモルトウイスキー蒸留所として1923(大正12)年に開設。時代はまだウイスキーが一般の人には珍しいお酒だった頃「日本人の繊細な味覚にあった、日本のウイスキーをつくりたい」。その熱い想いを胸に、鳥井信治郎はウイスキーづくりに乗り出した。
信治郎は、あくまでも日本的な風土にこだわった。特に重要だったのが、「水」と「環境」。山崎は万葉の歌にも詠まれた水生野(みなせの)と言われる名水の里。
茶人・千利休も愛したこの地の水はウイスキーづくりに最適であった。さらに自然環境も申し分なかった。
京都の南西、天王山の麓の竹林が生い茂る山崎は、四季折々の変化が感じられる自然豊かな地。桂川、宇治川、木津川が合流する地点にあり、辺り一帯を山に囲まれているため、濃い霧がたちこめやすく温暖かつ湿潤な気候は、ウイスキーの熟成にとってまさに好条件でした。
「いいウイスキーをつくるには、この水とこの気候を持つ、山崎しかない」と、信治郎はこの場所をウイスキーのふるさとと決めました。
引用:YAMAZAKI MOMENTS
【サントリー山崎蒸溜所】
1923年 山崎蒸溜所建設。国内初のウイスキー蒸留所
1929年 国産ウイスキー第1号「白札」発売
1937年 「角瓶」発売
1984年 シングルモルトウイスキー「山崎」発売
1992年 シングルモルトウイスキー「山崎18年」発売
1998年 シングルモルトウイスキー「山崎25年」発売
画像出展:山崎倶楽部
山崎蒸溜所の詳細はこちらの記事もご覧ください。

サントリー白州蒸溜所
所在地 | 〒408-0316 山梨県北杜市白州町鳥原2913-1 |
操業開始 | 1973年 |
日本で初めてウイスキーづくりを始めてからちょうど50年を迎えた1973年、豊かな自然に恵まれた南アルプス甲斐駒ヶ岳のふもとに約82万平方メートルの豊かな森に、白州蒸溜所は完成しました。
仕込み水は森の湿潤な大気に包まれて、白州モルトは花崗岩に磨かれた清らかでやわらかな南アルプスの天然水を使用。日本ならではの四季の変化の中で長い間熟成され、香り立ちがよくすっきりした「白州」の味わいの源となっています。
2014年には10億円をかけてポットスチル4基増設し16基に。サイズや形状が異なるバラエティ豊かなポットスチルで原酒の作り分けをしています。貯蔵庫は天井の高いラック式。温度や湿度などは一切人の手で管理されず、自然に任せた状態で管理されています。
1973年 白州蒸溜所建設
1994年 白州12年発売
2006年 白州18年発売
2008年 白州25年発売
- サントリー公式 森の蒸留所
- サントリー公式 森の蒸留所
- サントリー公式 森の蒸留所
- サントリー公式 森の蒸留所
- サントリー公式 森の蒸留所
- サントリー公式 森の蒸留所
画像出展:サントリー公式 森の蒸留所
白州蒸溜所の詳細はこちらの記事もご覧ください。

サントリー知多蒸溜所
所在地 | 〒478-0046 愛知県知多市北浜町16番地 |
操業開始 | 1973年 |
伊勢湾に臨む知多半島・「知多蒸溜所」 サントリーグループが全農グループと共同で設立したグレーンウイスキー蒸留所で、モルトウイスキーの山崎蒸溜所や白州蒸溜所とともに、サントリーグループの3つの国内ウイスキー蒸留所のひとつです。 ここではとうもろこしを原料にしたグレーンウイスキーを支えてきました。知多蒸溜所では、連続式蒸留機によってクリーン、ミディアム、ヘビーの3タイプの世界にも類をみないグレーン原酒のつくり分けを行っています。

画像出典:サントリーウイスキー「知多」とは?
3.商品名と写真
響 ブレンダーズチョイス
Hibiki Blender’s Choice
4.特徴
甘やかに響きあう、多彩な原酒と匠の技のハーモニー
ウイスキーは寝かせる樽によって味わいを大きく変え、よく使われるのはバーボン樽、シェリー樽、ジャパニーズではミズナラ樽ですが、響ブレンダーズチョイスの特徴として一部の原酒にワイン樽が使用されております。 一般的には変わり種感の強いワイン樽ですが、ワイン樽で寝かされたウイスキーはフルーティで甘みのとれた味わいになることが多いので、熟成年数が短くてもまろやかで甘さのある味を作り出し、バランスのとれた味わいとなります。
4-1.テイスティングノート
香り | 野イチゴ、白桃、パイナップル、クリームブリュレ |
味わい | ふくらみのある甘み、心地よい酸味 |
余韻 | やわらかく甘やか、ほろ苦い余韻 |
4-2.商品スペック
アルコール度数 | 43% |
酒別 | ブレンデッドウイスキー |
樽種 | バーボン樽、シェリー樽、ミズナラ樽、ワイン樽 |
内容量 | 700ml |
販売本数 | – |
希望小売価格 | 13,200円(税込) |
発売日 | 2018年9月 |
5.受賞歴
現時点では受賞歴はありません。
6.価格
6-1.メーカー希望小売価格

商品名 | 響ブレンダーズチョイス |
容量 | 700ml |
希望小売価格 | 税込:13,200円 |
6-2.メルカリでの転売価格
メルカリでの転売価格は、16,500円~18,000円前後となっています。(※2022/6/15時点)
6-3.ヤフーオークション落札価格
ヤフーオークションでの現在出品中の価格は、最安13,000円、最高18,000円、平均15,637円 (※2022/6/15時点)
6-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon
通販サイトでも、16,000円~20,000円前後で販売されています。 (※2022/6/15時点)
6-5.BAR新海での提供価格
当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:3,300円30ml:2,200円、15ml:1,100円 などの少量でも提供しております。

7.まとめ
ボディはミディアムからライト。若干、若い原酒のアルコール感も感じ取れるが、嫌悪感を持つ迄には至らない程度。 発売当初は一般販売は行われず、業務店(飲食店)限定での販売でしたが、今となっては量販店や酒屋さんなどでよく見かけるようになりました。
定価で考えても十分に飲む意義のあるジャパニーズブレンデッドウイスキーであると感じます。 ウイスキー初心者や女性の方にも飲みやすい味わいでありながら、ウイスキー愛好家も楽しめるバランスの良さはまさにブレンデッドウイスキーの境地といえます。
■響に関するその他の記事も是非ご覧ください。


最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.40 2023年10月号
【巻頭特集】日本のクラフト蒸留所2023 前編 ―― 最新の現場12ヵ所をリポート
利尻蒸留所/八郷蒸溜所/小諸蒸留所/軽井沢ウイスキー蒸留所/御代田蒸留所/北軽井沢蒸留所/秩父蒸溜所/長濱蒸溜所/琵琶湖蒸溜所/Distillery Water Dragon/新潟亀田蒸溜所/越後薬草蒸留所
【特集】
・東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)2023 授賞式リポート
・TWSC 2023ベスト蒸留所賞
・テイスター座談会 世界各国のウイスキートレンド
「ブランド解説」
・世界で最も風光明媚な地に立つ レイクス蒸留所からの最新リリース
「人気連載」
・土屋守の全国ぶらり旅 軽井沢編
・The Tasting 話題の30本をテイスティング!
(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー
世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。
(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)
日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。
(4).新世代蒸留所からの挑戦状
2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。
(5).ウイスキーライジング
2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。
(6).ウイスキーと風の味
1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。