【レビュー】シングルモルト宮城峡 10年

ウィスキーレビュー
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ニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所
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復活の宮城峡10年。2015年の休売より10年の時を経て再販開始。ニッカ年数表記の製品をレビュー。

2015年、余市宮城峡、双方の年数表記製品は原酒不足を理由に終売となりました。
その後、2022年に「余市10年」が復活し、ついに2025年には「宮城峡10年」もにラベルデザインを新たに発売が再開されました。

当時は原酒不足の深刻化により、
余市の「10年」「12年」「15年」「20年」、
宮城峡の「10年」「12年」「15年」が終売となりました。

このまま原酒不足が続けば、「余市」「宮城峡」「竹鶴」の3ブランドすべてに影響が及ぶ可能性があったため、ニッカウヰスキーは生産体制を見直し、「竹鶴」ブランドへ原酒を優先的に配分する方針を決定しました。

しかしその「竹鶴」も例外ではなく、2020年3月には「竹鶴17年」「竹鶴21年」「竹鶴25年」の終売が発表され、同社のラインナップから年数表記製品は一時的に姿を消すこととなります。

そして2025年、ラベルの装いを新たにした「余市10年」と「宮城峡10年」が改めて市場に登場し、ニッカウヰスキーの年数表記製品は、再びその歩みを進め始めました。

1.商品名と写真

シングルモルト宮城峡 10年
Single Malt MIYAGIKYO 10 years

2.シングルモルト宮城峡10年の特徴

10年以上の歳月をかけて、じっくりと熟成したモルト原酒を使用。
熟した果実感とほろ苦い余韻を深めた、
特別なシングルモルトウイスキー。

引用:https://www.nikka.com/brands/yoichi_miyagikyo/products/

2-1.テイスティングノート

りんごや柑橘を思わせる果実香と熟成による甘いバニラの香り。
フルーティーさとモルトの甘さが調和して広がる豊かな味わい。
華やかさの奥にある、樽熟成がもたらすビターな余韻が特徴です。

香り 蜜のある赤リンゴ、ミカンのコンポート、洋ナシ、ハニーマスタード
味わい 麦芽糖、カスタード、フルーツティー、焦がしキャラメル
余韻 モルトのコクのある甘みと樽由来のビターな余韻が繊細に残る

2-2.商品スペック

アルコール度数 45%
酒別 シングルモルトジャパニーズウイスキー
樽酒
内容量 700ml
販売本数 18,000本(国内9,000本 海外9,000本)
発売日 2025年10月以降 サイバーテロにより順次の発売

3.受賞歴

現時点での受賞歴はありません。

4.価格

4-1.メーカー希望小売価格

商品名 シングルモルト宮城峡10年
容量 700ml
希望小売価格 13,200円(税込)

4-2.メルカリでの転売価格

メルカリでの転売価格は28,000~30,000円前後で販売されています。(※2026/2/25時点)

4-3.ヤフーオークション落札価格 

最新のヤフーオークションでの価格は27,500円で落札されています。(※2026/2/24時点)

4-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon

通販サイトでは、新ラベルはありませんでした。旧ラベルは23,000円程で出品がありました。
(※2026/2/24時点)

4-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、 45ml:3,960円、30ml:2,640円、15ml:1,320円で提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

5.メーカー

宮城峡蒸溜所

所在地 〒989-3433 宮城県仙台市青葉区ニッカ1
操業開始 1969年(昭和44年)

北海道・余市で第一の蒸留所をスタートさせてから約30年。
「異なる蒸留所で生まれた複数の原酒をブレンドすることで、ウイスキーはより味わい深く豊かになる」という信念を抱く竹鶴政孝にとって、第二の蒸留所はどうしても必要でした。

竹鶴が選んだ地は仙台・宮城峡。広瀬川と新川というふたつの清流に恵まれた緑豊かな峡谷。
竹鶴は初めてこの地を訪れた時、新川の清流で持っていたブラックニッカを割って飲み、味わいを確認。
その場で蒸留所建設を決定したと言われています。

宮城峡蒸溜所が誇るのが「カフェ式連続式蒸留機」導入当時、すでに旧式とされていた蒸留機です。
旧式だからこそ雑味となる成分が残りやすいのですが、技術によってそれを原料本来の香りや甘みに変えることができるため、竹鶴はあえてこの旧式蒸留機を選びました。

宮城峡蒸溜所では、今なお竹鶴の情熱を受け継ぐ人々がウイスキーのおいしさを求め、さまざまな試みを続けています。

宮城峡蒸溜所のより詳しい情報はこちらから

宮城峡蒸溜所(ニッカウヰスキー)|蒸留所詳細情報
宮城峡蒸溜所の製造スペックや歴代マスターブレンダーまでの基本情報を網羅

7.まとめ

長らく途絶えていた年数表記の復活は、単なるラインナップの再販ではなく、ニッカウヰスキーが再び安定した熟成の時間を取り戻した証ともいえます。
熟成庫の増設をはじめとする大規模な投資を経て、「宮城峡10年」と「余市10年」は、その新たな時代を象徴するフラッグシップとして、再び世に送り出されました。

ニッカウヰスキーは今もなお進化を続けており、酵母の研究による香味設計の再設計や、門司工場・さつま司工場でのグレーンウイスキー製造など、将来を見据えた基盤強化を着実に進めています。
これらの取り組みは、ニッカウヰスキーのブレンデッドからシングルモルトに至るまで、すべての品質を長期的に支える重要な礎となっています。

積み重ねられてきた時間と技術の結晶こそが、今回の「宮城峡10年」であり、今後販売されていくであろうニッカの年数表記ラインナップのあらたな出発点とも感じます。

■「ニッカ製品」に関するその他の記事も是非ご覧ください。

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.54 2026年2月号

巻頭は「スコッチ蒸留所名鑑」第4弾としてサントリーグローバルスピリッツの7蒸留所を大特集!

[特集]
◆日本のクラフト蒸留所最前線
火の神蒸溜所/マルス津貫蒸溜所/嘉之助蒸溜所
◆沖縄泡盛紀行
八重泉酒造/忠孝酒造/沖縄県酒造協同組合
◆世界でもっとも急成長を遂げるインドの「インドリ」ウイスキー
◆北アイルランドのウイスキー その特徴と10ブランドを紹介

[ブランド解説]
◆「ザ・ニッカ リミテッド」 次の100周年へ向かうニッカの“現在地”を表現

[イベントリポート]
◆初開催! ジャパニーズクラフトウイスキーフェスタ2025
◆Whisky Festival 2025 in Tokyo

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
大石 竜平

北海道出身 bar新海虎ノ門店のバーテンダー。
都内のレストランで従事し、日本ソムリエ協会認定ソムリエ資格を取得。
土地それぞれの風土から様々な味わいが作り出される日本のウイスキーに興味を持ち、bar新海に就職。蒸留所へ行き、造り手の方々に話を聞き、その情熱・情報をバーテンダーとして伝搬するべく、JWDに参加。

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