【レビュー】厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー 「春分」

ウィスキー蒸留所
ウィスキー蒸留所
堅展実業厚岸蒸溜所
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厚岸蒸溜所より二十四節季シリーズが発売開始。
シングルモルト『小寒
(しょうかん)』商品のレビューと特徴や価格を紹介。

包装資材の検証の為、予定よりも遅れてのリリースとなりましたが、ちょうど春分の頃に無事全国に届けられたようです。

春分(しゅんぶん)は、二十四節気のひとつで、昼と夜の長さがほぼ同じになり、自然のリズムが静かに切り替わる節目でもあります。
長かった冬の気配が和らぎ、雀が巣作りを始め、桜前線が話題に上がり始める。草木や空気の中に、少しずつ春の兆しが感じられる頃です。

同時に春分の日は、「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」とされ、宮中では春季皇霊祭(しゅんきこうれいさい)が執り行われます。
戦前より大切にされてきたこの祭祀は、「春分の日」が「国民の祝日」として受け継がれてきた背景のひとつでもあります。

外箱は以前の冬至のパッケージの様な仕様。前回雪の結晶が描かれていた部分は大きく桜の花が描かれ、
中央にホロスコープ、その真上に黄道十二星座のおひつじ座が描かれています。
これまでの24節季のブレンデッドにも描かれてきた各星座も外箱に描かれており、二至二分ボトルには全ての星座が描かれる形になるのでしょう。

ボトルの色も今までと違い、【厚岸ニューボーン ファウンデーション2】の様な緑の色合いとなっており、ファンにはたまらないカラーリングです。

第1弾 シングルモルトウイスキー寒露 2020年10月28日発売
第2弾 ブレンデッドウイスキー雨水 2021年2月28日発売
第3弾 シングルモルトジャパニーズウイスキー芒種 2021年5月28日発売
第4弾 ブレンデッドウイスキー処暑 2021年8月25日発売
第5弾 シングルモルトジャパニーズウイスキー立冬 2021年11月25日発売
第6弾 ブレンデッドウイスキー大寒 2022年2月25日発売
第7弾 シングルモルトジャパニーズウイスキー清明 2022年5月30日発売
第8弾 ブレンデッドウイスキー大暑 2022年8月26日発売
第9弾 シングルモルトジャパニーズウイスキー大雪 2022年12月5日発売
第10弾 シングルモルトジャパニーズウイスキー啓蟄 2023年2月27日発売
第11弾 ブレンデッドウイスキー小満 2023年5月31日発売
第12弾 シングルモルトジャパニーズウイスキー白露 2023年8月24日発売
第13 ブレンデッドウイスキー小雪 2023年11月22日発売
第14弾 シングルモルトジャパニーズウイスキー立春 2024年2月22日発売
第15弾 ブレンデッドウイスキー穀雨 2024年5月25日発売
第16弾 シングルモルトジャパニーズウイスキー小暑 2024年8月26日発売
第17弾 ブレンデッドウイスキー霜降 2024年11月27日発売
第18弾 シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー冬至 2025年2月22日発売
第19弾 シングルモルトジャパニーズウイスキー立夏 2025年5月27日発売
第20弾 シングルモルトジャパニーズウイスキー立秋 2025年8月27日発売
第21弾 シングルモルトジャパニーズウイスキー小寒 2025年11月26日発売
第22弾 シングルモルトジャパニーズウイスキー春分 2026年3月25日発売
2026年の春分は3月20日でした。

1.商品名と写真

厚岸 シングルモルトジャパニーズウイスキー 春分
AKKESHI Single Malt Japanese Whisky Shunbun
    

2.厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー 春分の特徴

桜が芽吹き、新たな季節を告げる春暁の頃。
二十四節気シリーズの最終章となる本作は、
北海道産麦芽の原酒をふんだんに用いた シングルモルト。
厚岸の風土(テロワール)を香味に移し、
厚岸らしさをよりいっそう纏ったウイスキーへと結実しました。

二〇二六年二月下旬 発売予定

テイスティングノート
香り
桜餅のやわらかな香り、白桃コンポート、レモンソーダの清々しさ、マーマレードトースト、
黒糖カステラ、完熟オレンジとはっさく

味わい
オレンジシャーベット、レモンアイシングクッキー、ラムネゼリー、ジンジャーシロップを入れた強炭酸水の爽快感

余韻
レモンピール&ライムピールのほろ苦さ、高カカオのビターチョコレート、最後に和三盆の優しさ

引用:堅展実業株式会社 厚岸蒸溜所 Facebookページ

2-1.テイスティングノート

香り 梅紫蘇、シトラスサイダー、笹の葉包みのおはぎ、バニラウエハース、かりんとう
味わい カッサータサンド、和柑橘のソルベ、塩あんこ、みかんのチャツネ
余韻 柑橘の爽やかな甘みとピールの様なビターさ広がり、フローラルな甘みが長く残る

2-2.商品スペック

アルコール度数 55%
酒別 シングルモルトジャパニーズウイスキー
樽酒 キーモルト:オール北海道産ウイスキー
(北海道麦芽、厚岸蒸溜、北海道産ミズナラ樽使用原酒)
ほぼノンピート原酒を使用
内容量 700ml
販売本数
発売日 2026年3月25日

3.受賞歴

現時点での受賞歴はありません。

4.価格

4-1.メーカー希望小売価格

商品名 厚岸 シングルブレンデッドウイスキー 春分
容量 700ml
希望小売価格 29,700円(税込)

4-2.メルカリでの転売価格 

メルカリでの転売価格は、現時点ではありませんでした。(※2026/3/25時点)

4-3.ヤフーオークション落札価格  

ヤフーオークションでの価格は、セット価格で定価程の出品が確認されました(※2026/3/25時点)

4-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon 

通販サイトでは、現在定価での販売が確認できました。(※2026/3/25時点)

4-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、 45ml:7,920円、30ml:5,280円、15ml:2,640円で提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

5.メーカー

堅展実業株式会社

設立 1982年
本社所在地 〒100-0011 東京都千代田区内幸町1丁目1-1 帝国ホテル東京内
所有蒸留所 厚岸蒸溜所

6.蒸溜所

厚岸蒸溜所

所在地 〒088-1124 北海道厚岸郡厚岸町宮園4丁目109-2
操業開始 2016年10月

2015年 蒸溜所建設を開始
2016年 10月蒸溜開始
2017年 第2熟成庫完成
2018年 2月厚岸蒸溜所として初商品リリース。第3熟成庫完成
2020年 2月初のシングルモルトウイスキー「サロルンカムイ」をリリース。
            4月第4熟成庫完成。
     10月二十四節季シリーズ第一弾「シングルモルト寒露」をリリース。
2021年 精麦棟の新設(稼働は2022年)
2023年4月   第5熟成庫完成。
2025年 堅展実業の第2蒸留所となる「富良野蒸溜所」の建設が発表。2028年を目標に建設予定
2026年 厚岸蒸溜、富良野熟成ウイスキーが製品化

「スコットランドの伝統的製法を受け継ぎ、かつ厚岸らしい風味のウイスキー」がコンセプト。

潮気を含んだ深い霧、清澄な空気、豊富な泥炭。北海道・厚岸の風土こそ、私たちの求める未知なるジャパニーズウイスキーの風味をつくり出してくれると信じ、2016年に蒸留を開始しました。
北海道という土地、厚岸という土地の“テロワール”をウイスキーづくりに活かせるように、私たちはこの地で技術を磨き続けるとともに、土地の人々や自然とより深く向き合っていきたいと思います。北海道の大地で育まれた大麦やミズナラ、厚岸の美しい水や、ゆたかなミネラルを含んだピート。すべてを北海道からつくり、他のどこにも無いジャパニーズウイスキーを世界へ届けていくことが、私たちの願いです。
引用:Blender’s Attention ブレンダーのこだわり【厚岸蒸溜所】

「スコットランドの伝統的な製法で、アイラモルトのようなウイスキーを造りたい」という強い想いのもと、設備はスコットランドのフォーサイス社製のものを導入。施工はすべてフォーサイス社の職人が来日して実施。ポットスチルの形状はストレートヘッドのオニオンシェイプで、アイラ島のいくつかの蒸留所のものと似ています。加熱はラジエーター方式(間接加熱)、付属するコンデンサーはシェル&チューブ式でマッシュタンはセミロイター式です。
発酵槽(ウォッシュバック)は全てステンレス製で、あえて温度調整はできないタイプに。自然に任せながら、クラフトマンが発酵のタイミングを見極めます。

熟成庫は現在、第1~第5熟成庫まで。第1はダンネージ式、第2熟成庫(充填棟の隣)は現在出荷前の製品保管に使用。第3~第5熟成庫はラック式を採用、厚岸湾を望む丘の上にあり海の香り漂う「海霧」が厚岸町全体を包み込みモルトの熟成を深めるなど、ウイスキーの特性に良い影響を与えることが期待できます。

熟成樽はバーボン、シェリーに加え、入手困難な「ミズナラ」も使用。さらにワインやラム樽とのマッチングなど、あらゆる可能性に挑戦しています。
また、ウイスキーの原料となる大麦を厚岸内で栽培し、ピートや熟成のための木樽も含めてすべて厚岸産でおこない、将来的には「厚岸オールスター」のウイスキー造りを目指しています。新たな取組みで2021年8月、厚岸蒸溜所で蒸留した原酒を試験的に富良野で熟成させるという取組みも始まりました。富良野で熟成された原酒はどのような変化をもたらしてくれるのか。地元の厚岸のみならず「北海道」という偉大な個性を活かす、これこそまさにテロワール。ワイン通の人は良く耳にしてきたであろう「テロワール」の考えをウイスキーに取り入れ、「厚岸という個性」と「北海道という個性」を融合し、それらの土地のテロワールを活かしたウイスキー造りは魅力的であり期待値は無限大です。

厚岸町周辺の厚岸湖別寒辺牛湿原はラムサール条約の登録湿地です。ラムサール条約とは、1971年2月2日にイランのラムサールで採択された湿地に関する条約で、水鳥をはじめとする野生動物の生息地となっている湿地を、国際的な協力のもと保全および賢明に利用することを目的としています。
当社もこの豊かな自然を守り、共存していく蒸留所を目指しています。
ウイスキーに使用する上水の取水口は、蒸留所のそばを流れる尾幌川上流のホマカイ川。ピートの層を通ったその水は茶褐色をしています。
その周辺は湿原地帯で、清流にしか生息しないといわれるバイカモの生息地。夏季に咲く小さな白い花は豊かな水のシンボル。この水が厚岸のウイスキーを育みます。

引用元:厚岸蒸溜所公式HP

厚岸蒸溜所の情報はこちら↓もご覧ください。
https://jpwhisky.net/manufacturer/akkeshi/

7.まとめ

二至二分ボトル二本目は春分。
ほぼノンピートというこれまでの厚岸でもかなり珍しい構成となっています。
厚岸蒸溜所公式サイトによる樽の配合比率はまだ公開されていませんが、公開が楽しみな味わいです。

ラベルやボトルにも嬉しい仕掛けがあり、正にこれまでの集大成と呼ぶにふさわしいボトルと呼べます。

2025年に「冬至」を購入した方限定の「二至二分」スペシャルキャンペーンも行われ、新たなロゴで描かれた「冬至」の限定リーフレットの配布も行われました。
このスペシャルボトル4つを購入された方にはさらなるキャンペーンも予定されているようです。

最終楽章となる厚岸蒸溜所の二十四節季シリーズ、最後までぜひお楽しみください。

■「厚岸蒸溜所・厚岸ウイスキー」に関するその他の記事も是非ご覧ください。

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厚岸蒸溜所より二十四節季シリーズが発売開始。シングルモルト『小寒(しょうかん)』商品のレビューと特徴や価格を紹介。

最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.55 2026年4月号

[巻頭特集]
大手スピリッツメーカー2社の8蒸留所を一挙紹介!
 グレンフィディック/バルヴェニー/キニンヴィ/アイルサベイ/ガーヴァン
 マッカラン/グレンロセス/ハイランドパーク
[第2特集]
 カバラン/マオウェイキ/バニーヴィル
土屋守の世界ぶらり旅 ガロア的酒場歩き── 第26回 台湾編

◆日本のボトラーズ2026
 T&T TOYAMA/CASK & FOREST
[ブランド解説]

◆ガイアフロー静岡蒸溜所 ユナイテッドS 100%静岡大麦 5年
◆ブルックラディの新章を告げる ザ・クラシック・ラディ10年
◆石垣ディスティラリー

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
大石 竜平

北海道出身 bar新海大門店のバーテンダー。
都内のレストランで従事し、日本ソムリエ協会認定ソムリエ資格を取得。
土地それぞれの風土から様々な味わいが作り出される日本のウイスキーに興味を持ち、bar新海に就職。蒸留所へ行き、造り手の方々に話を聞き、その情熱・情報をバーテンダーとして伝搬するべく、JWDに参加。

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