『響 サントリーウイスキー100周年記念 −Anniversary Blend−』が抽選開始。全2回で第一回は12/23~1/7まで。第二回は1/8~1/23。
サントリーより、先代への敬意とお客様への感謝、次の100年も世界中に豊かな生活文化をつないでいきたい。
そんな想いを込めた特別な「響」が発売されます。
ボトル詳細や抽選サイトを合わせてご紹介。
1.響 サントリーウイスキー100周年記念 −Anniversary Blend−
1-2.内容詳細
ミズナラ樽由来の熟成感。
甘く瑞々しい柑橘香と、心地よい酸味が響きあう。
1-2.意匠
日本の美意識を未来へつなぎ、みをむすぶ。
ボトルを囲むのは、美しい線でつながるカリグラフ。自身の「身」、美しさの「美」を、未来につないでいくことを「みをむすぶ」という言葉に託しました。ひとつひとつの文字には、自然への敬愛、幸せへの願いが込められた吉祥文様を描いています。
1-3.チーフブレンダー 福與伸二氏の思い
アニバーサリーにふさわしい「響」
ウイスキーづくり100年を記念する一本を、山崎でも白州でもなく「響」でつくることになったとき、やはり「響」は祝いの場にふさわしいと感じました。華やかな香りとまるみのある上品な味わいが、どんな人の表情もパッと明るくさせる−そんな「響」の姿を思い浮かべながら、テイスティングを重ねました。
今回のブレンドでは、かなり広いレンジの原酒を使用しています。生き生きとした活力ある原酒もあれば、長期熟成を経た原酒も何種類も採用しており、「響」を長くご愛飲いただいていれば「17年に似ている」と思われるかもしれませんし、「30年に近いね」と言われる方もいらっしゃるでしょう。飲み方やオケージョンによって変わる味わいの多様さを感じていただきながら、そこに通底する「響」ならではのエレガントさと、長い熟成からくる落ち着いた華やかさを愉しんでいただければと思っています。
サントリーでは、100年という歳月をかけて常に品質向上に取り組んできました。残されたレシピや原酒の在庫を見れば、先代ブレンダーたちが何を考え、どんな香味を目指してきたのかが想像できます。ブレンダーからブレンダーへ、「こうつくる」と明確に伝えられることはありません。ただ、ブレンダー室でともに過ごした時間やふとした会話から「あのとき先代はこんなことを言っていたな」と思い出して、最後の味を決めることもあります。今回のアニバーサリーブレンドをどこで着地させるかについても、さまざまな記憶が頭をよぎりました。「響」はもちろんサントリーのウイスキーづくりでは、今も昔も未来もきっと、よい原酒とブレンド技術、そして脈々と引き継がれてきたブレンダーたちの記憶の連鎖がそのスタイルを守り、さらに高みへと進化させていくのだと思っています。
サントリーチーフブレンダー 福與伸二
1-4.商品スペック&抽選情報
製品名 | 響 サントリーウイスキー100周年記念 −Anniversary Blend− |
酒別 | ジャパニーズブレンデッドウイスキー |
樽酒 | 酒齢17年以上原酒、30年以上ミズナラ樽原酒、知多グレーン原酒 |
瓶詰本数 | 抽選2回、各回3000本づつ |
アルコール度数 | 43% |
希望小売価格 | 55,000円(税込) |
●応募期間
全2回で第一回は12/23~1/7まで。第二回は1/8~1/23
抽選応募サイトは↓
「響 サントリーウイスキー100周年記念」1本購入権 抽選販売申し込み
注意事項をよくご確認の上応募ください。
2.サントリー山崎/白州/知多蒸留所について
2-1.山崎蒸留所
蒸留所名 | サントリー山崎蒸溜所 |
所在地 | 〒618-0001 大阪府三島郡島本町山崎5丁目2−1 |
操業開始 | 1923年 |
山崎蒸溜所は、日本で最初のモルトウイスキー蒸留所として1923(大正12)年に開設。時代はまだウイスキーが一般の人には珍しいお酒だった頃。「日本人の繊細な味覚にあった、日本のウイスキーをつくりたい」。その熱い想いを胸に、鳥井信治郎はウイスキーづくりに乗り出した。
信治郎は、あくまでも日本的な風土にこだわった。特に重要だったのが、「水」と「環境」。山崎は万葉の歌にも詠まれた水生野(みなせの)と言われる名水の里。
茶人・千利休も愛したこの地の水はウイスキーづくりに最適であった。さらに自然環境も申し分なかった。
京都の南西、天王山の麓の竹林が生い茂る山崎は、四季折々の変化が感じられる自然豊かな地。桂川、宇治川、木津川が合流する地点にあり、辺り一帯を山に囲まれているため、濃い霧がたちこめやすく温暖かつ湿潤な気候は、ウイスキーの熟成にとってまさに好条件でした。
「いいウイスキーをつくるには、この水とこの気候を持つ、山崎しかない」と、信治郎はこの場所をウイスキーのふるさとと決めました。
【サントリー山崎蒸溜所】
1923年 山崎蒸溜所建設。国内初のウイスキー蒸留所
1929年 国産ウイスキー第1号「白札」発売
1937年 「角瓶」発売
1984年 シングルモルトウイスキー「山崎」発売
1992年 シングルモルトウイスキー「山崎18年」発売
1998年 シングルモルトウイスキー「山崎25年」発売
山崎蒸溜所の詳細はこちらの記事もご覧ください。
2-2.白州蒸溜所
蒸留所名 | サントリー白州蒸溜所 |
所在地 | 〒408-0316 山梨県北杜市白州町鳥原2913-1 |
操業開始 | 1973年 |
日本で初めてウイスキーづくりを始めてからちょうど50年以上経つ1973年、豊かな自然に恵まれた南アルプス甲斐駒ヶ岳のふもとに約82万平方メートルの豊かな森に、白州蒸溜所は完成しました。
仕込み水は森の湿潤な大気に包まれて、白州モルトは花崗岩に磨かれた清らかでやわらかな南アルプスの天然水を使用。日本ならではの四季の変化の中で長い間熟成され、香り立ちがよくすっきりした「白州」の味わいの源となっています。
2014年には10億円をかけてポットスチル4基増設し16基に。サイズや形状が異なるバラエティ豊かなポットスチルで原酒の作り分けをしています。貯蔵庫は天井の高いラック式。温度や湿度などは一切人の手で管理されず、自然に任せた状態で管理されています。
1973年 白州蒸溜所建設
1994年 白州12年発売
2006年 白州18年発売
2008年 白州25年発売
画像出展:サントリー公式 森の蒸留所
白州蒸溜所の詳細はこちらの記事もご覧ください。
2-3.知多蒸溜所
蒸留所名 | サントリー知多蒸溜所 |
所在地 | 〒478-0046 愛知県知多市北浜町16番地 |
操業開始 | 1973年 |
伊勢湾に臨む知多半島・「知多蒸溜所」 サントリーグループが全農グループと共同で設立したグレーンウイスキー蒸留所で、モルトウイスキーの山崎蒸溜所や白州蒸溜所とともに、サントリーグループの3つの国内ウイスキー蒸留所のひとつです。 ここではとうもろこしを原料にしたグレーンウイスキーを支えてきました。知多蒸溜所では、連続式蒸留機によってクリーン、ミディアム、ヘビーの3タイプの世界にも類をみないグレーン原酒のつくり分けを行っています。
画像出典:サントリーウイスキー「知多」とは?
知多蒸溜所の詳細はこちらの記事もご覧ください。
最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.47 2024年12月号
【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第2弾]」
【第2特集】
「日本のクラフト蒸留所最前線」
今号では北海道の厚岸と苫小牧、そしてクラフト蒸留所に麦芽を供給する中標津のクラフトモルティング社についても紹介します。さらに三島のウォータードラゴンと、ZEMONⅡが稼働する飛騨高山蒸溜所も再訪。
【連続ロングインタビュー】
第3回 ガイアフロー静岡蒸溜所 中村大航氏
【特別リポート】
遊佐蒸溜所の挑戦
第二期リニューアルが完了したサントリー白州蒸溜所
(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー
世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。
(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)
日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。
(4).新世代蒸留所からの挑戦状
2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。
(5).ウイスキーライジング
2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。
(6).ウイスキーと風の味
1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。