ガイアフロー静岡蒸溜所からポットスティルWの純外国産大麦が発売されます。エントリー登録は3/15まで、登録先、過去の所版との比較なども紹介。
ポットスティルWの純国産大麦はWWAカテゴリーウィナーにも選出されました。過去には2022年8月にW純外国産大麦 初版が発売されました。今回は500mlボトルで販売本数も少し増加したようです。
1.抽選申し込みについて
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2.シングルモルト日本ウイスキー静岡 ポットスティルW純外国産大麦 2024年版
静岡蒸溜所はこれまで、蒸気加熱式蒸留機Kと薪直火加熱式蒸留機という初留蒸留機の違い、さらに原料の大麦の産地で純日本大麦、純外国産大麦と分けたアイテムをリリースしてまいりました。
本作は薪直火蒸留機Wで蒸留した外国産大麦100%原酒のみで構成されていることと、リリース年である「2024年」から、名付けられています。同じく蒸留機Wと外国産大麦の組み合わせでは、2022年8月に「ポットスティル W 純外国産大麦 初版」をリリースしています。
ボトルは700mlから500mlとなり、限定本数も5,000本から6,000本となりました。
製品名 | シングルモルト日本ウイスキー 静岡 ポットスティルW 純外国産大麦 2024年版 |
---|---|
酒 別 | シングルモルトジャパニーズウイスキー |
原材料 | モルト(英国産大麦麦芽を100%使用) |
樽 種 | 不明 |
販売数 | 6,000本(国内限定) |
度 数 | 55.5% |
価 格 | 希望小売価格:11,473円(税込) |
製造所 | ガイアフロー静岡蒸溜所 |
製造者 | ガイアフローディスティリング株式会社 |
3.蒸留器「W」とは?
静岡蒸溜所の特徴である、世界的にも希少な薪直火を熱源とした蒸留機 (写真左)は、Woodfired(薪の炎)を意味する「W」と呼ばれています。
燃料となる薪は、静岡の豊かな山の営みから溢れ出た針葉樹の間伐材。地元のきこりが、ひとつひとつ手で割って薪にしています。その薪を燃料に、ウイスキーを蒸留しています。
再生可能エネルギー事業にルーツがあるガイアフローが、200年以上前の蒸留技術を現代に蘇らせました。スチームによる間接加熱では摂氏150℃程度のところ、薪直火では摂氏800℃という高温に達します。このように高い温度で加熱することで、コクと力強さ、心地よい香ばしさを持った原酒が造られています。
4.過去のWシリーズとの比較
プロローグW | 静岡 ポットスティルW 純外国産大麦 初版 |
静岡 ポットスティルW 純日本大麦 初版 |
静岡 ポットスティルW 純外国産大麦 2024年版 | |
価格 | 8,943円(税込) | 9,845円(税込) | 18,150円(税込) | 11,473円(税込) |
容量 | 700ml | 700ml | 700ml | 500ml |
ボトリング本数 | 5,000本 | 5,000本 | 2,500本 | 6,000本 |
アルコール度数 | 55.5% | 55.5 % | 55.5 % | 55.5% |
発売日 | 2021/6 | 2022/8 | 2023/5 | 2024/3 |
年に1本ペースでWシリーズもリリースされております。また来年ほどにはW純国産がリリースされそうです。
ボトリングも前回の静岡「K純国産大麦」から500mlボトルでの販売となっており、価格も14,905円とか過去作に比べるとやはり資材の高騰などにより値上げが見受けられます。
最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.46 2024年10月号
【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第1弾]」
【第2特集】
「ガロア的 東京のバー、パブ巡り」
【連載】
「ジャパニーズクラフトの開拓者たち」
前号からスタートしたこの連載。第2回では厚岸蒸溜所の樋田恵一氏を編集長がインタビューします。
(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー
世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。
(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)
日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。
(4).新世代蒸留所からの挑戦状
2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。
(5).ウイスキーライジング
2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。
(6).ウイスキーと風の味
1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。