【レビュー】ニッカフロンティア

ウィスキーレビュー
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ニッカウヰスキー余市蒸溜所

話題沸騰のニッカフロンティアが待望の販売開始。価格や、購入方法を解説。

発売前から話題となっていたニッカの新ブランド「ニッカフロンティア」。
公式に発表される前から少し話題になってたこのウイスキーを紹介いたします。
半分以上がモルトで構成されており、家飲み用にもかなりお求めやすい価格で販売されています。

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1.ボトルとラベルの写真

ニッカフロンティア
NIKKA FRONTIER

 

2.ニッカフロンティアの特徴

『ニッカ フロンティア』は、ニッカウヰスキー創業90周年を機に原点に立ち返り、日本のウイスキー史を切り拓いた創業者の竹鶴政孝のフロンティアスピリットを後世に継承していくという思いを込めて開発しました。

 創業の地である余市蒸溜所のヘビーピートモルト原酒をキーモルトに採用し、ブレンデッドウイスキーでありながらモルトウイスキーのブレンド比率を51%以上にすることで、モルトの豊かな香りと心地良いスモーキーな味わいが楽しめます。一般的なウイスキー製造では、にごりや澱(おり)の発生を防ぐために「冷却ろ過」を行いますが、本商品は常温でろ過する“ノンチルフィルタード”とすることで、香味成分が豊富に残り、豊かな香りと複雑な味わいを感じることができます。

 ボトルは、液色を全面に見せるシンプルなデザインです。正面には企業ロゴの「NIKKA WHISKY」と同じ書体の「N」を中央に大きく配置し、キャップシールには「ニッカエンブレム」を施しています。裏面には、しめ縄のデザインを刻印しています。これは竹鶴政孝の生家が造り酒屋であったことに由来し、蒸溜所のポットスチルにはしめ縄がかけられていることから、ウイスキーづくりにかける創業者の思いを表現しています。

テイスティングノート

香り
樽熟成香とマーマレードを思わせるフルーティーさ、
しっかりとしたモルト香と心地よいスモーキーさが広がる。

味わい
スムースでコクのある飲み口、
熟した果実の甘さをピートのビターが引き締める。
余韻
柔らかなオークを伴い甘さが続く。

引用:ニッカフロンティア|商品紹介|NIKKA WHISKY

2-1.テイスティングノート

香り マーマレード、微かにリンゴ、香ばしい
味わい 少しのスモーク、甘みは多くない、程よいオーク感、白胡椒
余韻 度数のわりに飲みやすく、スモーク感が後に残る

2-2.商品スペック

アルコール度数 48%
酒別 ブレンデッドウイスキー
樽種
内容量 500ml
販売本数
希望小売価格 2,200円(税込)
発売日 2024年10月1日

3.受賞歴

現時点では受賞歴はありません。

4.定価とネット上の価格

4-1.メーカー希望小売価格

商品名 ニッカフロンティア
容量 500ml
希望小売価格 2,200円(税込)

4-2.メルカリでの転売価格

メルカリでの転売価格は3,000円前後となっています。(※2024/10/8時点)

販売始めで供給が落ち着いていないため、少し割高になっているようです。

メルカリでの転売価格は45,000円~50,000円前後となっています。(※2024/7/23時点)

4-3.ヤフーオークション落札価格 

ヤフーオークションでの落札価格は、2,700円前後で出品されています。(※2024/10/8時点)

4-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon 

Amazonなどの通販サイトでは、定価での販売も確認できました。(※2024/10/8時点)

4-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯45ml:1,100円、 30ml:770円などの少量でも提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

5.メーカー

ニッカウヰスキー株式会社

設立 1934年(昭和9年)
本社所在地 〒107-8616 東京都港区南青山5丁目4番31号
所有蒸留所 余市蒸溜所、宮城峡蒸溜所、ベンネヴィス蒸留所

6.蒸留所

余市蒸溜所

所在地 〒046-0003 北海道余市郡余市町黒川町7丁目6
操業開始 1936年

日本のスコットランドと称されている北海道の「余市蒸溜所」。マッサンこと竹鶴政孝により前身の大日本果汁株式会社が1934年に設立。 竹鶴政孝はスコットランドに似た冷涼で湿潤な気候、豊かな水源と凛と澄んだ空気がそろった場所こそが理想のウイスキーづくりには欠かせないと考え、様々な候補地の中から小樽の西、積丹半島の付根に位置する余市を選びました。 竹鶴政孝が最初の蒸留所で目指したのは、重厚で力強いモルトウイスキーづくりでした。本場スコットランドの蒸留所で学んだウイスキーづくりの手法を、一切の妥協を許さずそのまま再現することにこだわりました。そのこだわりの象徴が「ストレートヘッド型ポットスチル」と石炭直火蒸留です。それにより重厚で香ばしいヘビーピートの原酒が出来上がり、ピートの香りとソルティさを感じる個性的なシングルモルトが出来上がります。 竹鶴自らが学んだロングモーン蒸留所の方式にならい、この蒸留方法を採用。本物のウイスキーをつくるために必要なことであれば、たとえ非効率的であっても守り抜いていく。そんなニッカウヰスキーの原点とも言える情熱と竹鶴政孝の夢への思いが今もなお受け継がれています。

余市蒸溜所公式HPはこちら

余市蒸溜所の詳細情報は、こちらの記事もご覧ください。

余市蒸溜所 | ジャパニーズウイスキーディクショナリー
Japanese Whisky Dictionary

7.まとめ

ニッカ90周年施策の目玉ともいえる本製品。各蒸留所ともにシングルモルトの値上がりニュースが多い中、この価格帯でこのクオリティを提供できるのはさすがとも言えます。

現在は料飲店などを優先的に市場に出回っている印象ですが、少し経てば価格も落ち着き、定価で手に入れることが容易になるかと思われます。

公式ではフロートハイボールをお勧めしています。今後、ニッカの新たな家のみハイボール用ウイスキーの柱となるのでしょうか?

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.46 2024年10月号

【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第1弾]」
【第2特集】
「ガロア的 東京のバー、パブ巡り」
【連載】
「ジャパニーズクラフトの開拓者たち」
前号からスタートしたこの連載。第2回では厚岸蒸溜所の樋田恵一氏を編集長がインタビューします。

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
Ryuhei Oishi

北海道出身 bar新海虎ノ門店のバーテンダー。
都内のレストランで従事し、日本ソムリエ協会認定ソムリエ資格を取得。
自身の知識の少なかった日本のウイスキーに興味を持ち、bar新海に就職。蒸留所へ行き、造り手の方々に話を聞き、その情熱・情報をバーテンダーとして伝搬するべく、JWDに参加。

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