【レビュー】シングルモルト 山崎12年

ウィスキーレビュー
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山崎蒸溜所
日本のウイスキー発祥の地、山崎蒸溜所の竣工60年目の1984年に登場した、日本を代表するシングルモルトウイスキー。山崎の四季を重ねて12年を超えた秘蔵モルト樽の中から生(き)で味わうにふさわしい円熟モルトを吟味・厳選。その味わいは海外でも高く評価されています。

もはや日本を代表するウイスキーと言っても過言ではありません。今も世界的に続く爆発的人気。国内ではメーカー希望小売価格で購入することが、かなり難しくなってしまいました。海外でジャパニーズウイスキーの人気が高まるのは大変に誇らしい事です。

ネットなどでプレミア価格にてご購入される方も多いかと思います。バー新海では適正価格にてご提供をさせて頂いております。喧騒を離れ、ゆったりと贅沢なひと時を味わってみるのも良いかも知れません。
最新のメーカー希望小売価格は税抜きで「15,000円(2024年4月1日以降メーカー出荷分)」となりました。

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0.最新更新情報

2024年8月20日更新

2024年4月1日のサントリーウイスキー価格改定に伴い、シングルモルト山崎12年のメーカー希望小売価格が下記の通り改定となりました。

商品名 旧価格 新価格
シングルモルト山崎12年 10,000円(税別) 15,000円(税別)
【2024年4月1日より値上げ】サントリー「響」「山崎」「白州」...
サントリーは、2023年11月21日「国産プレミアムウイスキー 一部商品の価格改定」を発表。「響」「山崎」「白州」など5ブランド19品目で、2024年4月1日より値上げ。「マッカラン」「ボウモア」なども同様。値上げの内容や、背景、市場価格の動向、そして今後の影響を考察。

2022年6月16日更新

2022年4月1日のサントリーウイスキー価格改定に伴い、シングルモルト山崎12年のメーカー希望小売価格が下記の通り改定となりました。

商品名 旧価格 新価格
シングルモルト山崎12年 8,500円(税別) 10,000円(税別)
【2022年4月1日】サントリーウイスキー値上げ
2022年4月1日にサントリースピリッツは、施設の増設等を理由に一部商品の値上げを発表。対象商品の一覧や値上げ前、値上げ後の価格を記載。また、値上げすることで今後起こりうるメリット、デメリットについて考察し、まとめてみました。

1.ボトルとラベルの写真

山崎12年
Yamazaki 12year

2.シングルモルト山崎12年の特徴

2003年、ISCで金賞。ジャパニーズウイスキーで初の快挙
2003年の受賞を皮切りに様々なコンクールで優秀な成績を収めたジャパニーズウイスキーの代表格。
熟成樽には「パンチョン樽」「シェリー樽」「ミズナラ樽」を使用。
その味わいのバランスは素晴らしく、ロックや水割り、ハイボールで飲んでもフルーティな甘さはしっかり感じられます。

2-1.テイスティングノート

香り ハチミツやバニラに近い甘い香り
味わい フルーティな甘さを感じた後、ミズナラを感じさせるウッディかつスパイシーな味わいに変化
余韻 最後にまた果実を連想させる上品な甘さがゆっくりと続く

2-2.商品スペック

アルコール度数 43%
酒別 シングルモルトウイスキー
樽種 パンチョン樽・シェリー樽・ミズナラ樽
内容量 700ml
販売本数
希望小売価格 16,500円(税込)
発売日 1984年

3.受賞歴

2003年 ISC金賞
2009年 SWSC最優秀金賞
2010年 ISC金賞
2013年 SWSC最優秀金賞
2014年 SWSC金賞
2018年 ISC金賞

4.価格

4-1.メーカー希望小売価格

商品名 サントリーシングルモルトウイスキー「山崎12年」
容量 700ml
希望小売価格 10,000円(税込:11,000円)※2022年4月1日改定価格
15,000円(税込:16,500円)※2024年4月1日改定価格

4-2.メルカリでの転売価格 ※2024年8月22日更新

メルカリでの転売価格は、23,888円〜35,000円前後と、少し幅のある価格帯で、活発に取引が行われている印象です(※2024/8/22時点、当社調べ)

メルカリでの転売価格は、23,000円前後となっています。(※2022/6/16時点)

4-3.ヤフーオークション落札価格 ※2024年8月22日更新

最新のヤフーオークションでの落札価格は、19,250円〜25,000円程となっております(※2024/8/22時点)。
やはり、品薄且つ店頭購入が難しい希少性から、ヤフオクでも定価を下回る事はありません。

ヤフーオークションでの落札価格は、最安20,500円、最高66,000円、平均32,822円(※2022/6/16時点より過去180日間の統計情報) 

4-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon ※2024年8月22日更新

新の(2024/8/22時点)通販サイト価格は、23,500円〜30,000円と、各サイトによって様々です。しかし、考えようによっては、2024年4月のメーカー価格改定以降、まだ通販サイトへの影響は少なく、2022年当時と比較しても価格があまり変化していない状況です。ただ、まもなく価格が動き始めてしまう可能性もあるので、今がいい時期なのかも知れません。

通販サイトでも、25,000円~30,000円前後で販売されています。 (※2022/6/16時点)
定価の約3倍近い価格で取引されることが一般的になってきました。市場への流通量が僅かである為、仕方ないのかもしれませんが早く定価で購入できるようになって欲しいですね。

4-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、 45ml:4290円、30ml:2860円、15ml:1430円で提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

5.製造メーカーについて

サントリースピリッツ株式会社

設立 1899年
本社所在地 〒135-8631 東京都港区台場2-3-3
所有蒸留所 ●日本
山崎蒸溜所、白州蒸溜所、知多蒸溜所
●スコットランド
アードモア蒸留所、グレンギリー蒸留所、オーヘントッシャン蒸留所、ボウモア蒸留所、ラフロイグ蒸留所
●アイルランド
クーリー蒸留所キルベガン蒸留所
●アメリカ
ジムビーム蒸留所、メーカーズマーク蒸留所
●カナダ
ハイラムウォーカー蒸留所、アルバータ蒸留所

6.蒸留所について

サントリー山崎蒸溜所

所在地 〒618-0001 大阪府三島郡島本町山崎5丁目2−1
操業開始 1923年

サントリーが日本で最初のウイスキー事業に乗り出すのは1923年、京都に山崎蒸溜所を構えたのが始まり。

そこは、桂川と木津川、宇治川の3つの川が合流し、多湿で霧がとても多く立ち込める場所。その地で国産第一号のウイスキー「サントリー白札」を1929年に誕生させます。

しかし、日本人の味覚には当時スモーキーな香りは受け入れられず、苦戦をしいられる事になります。

その後、今だロングセラーを続ける角瓶を生み出し、1984年にはブレンデッドウイスキー全盛の時代の中シングルモルトウイスキー山崎12年を誕生させます。

画像出展:サントリー公式HP

山崎に関するその他の記事も是非ご覧ください。

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7.まとめ

ジャパニーズウイスキーの代名詞と言っても過言ではないほど、国内のみならず海外からも人気の高いウイスキーです。今となってはプレミア価格で取引されることが多く、品薄の状況が続いていますがジャパニーズウイスキーを取り扱っているBARには置いてあることが多いので、まだ飲まれたことない方は山崎NVと飲み比べしてみると熟成感などの違いを感じて頂けると思います。

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.47 2024年12月号

【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第2弾]」
【第2特集】
「日本のクラフト蒸留所最前線」
今号では北海道の厚岸と苫小牧、そしてクラフト蒸留所に麦芽を供給する中標津のクラフトモルティング社についても紹介します。さらに三島のウォータードラゴンと、ZEMONⅡが稼働する飛騨高山蒸溜所も再訪。
【連続ロングインタビュー】
第3回 ガイアフロー静岡蒸溜所 中村大航氏
【特別リポート】
遊佐蒸溜所の挑戦
第二期リニューアルが完了したサントリー白州蒸溜所

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
深瀬 悠二

北海道札幌市出身。
2005年、大手スポーツ用品販売チェーンに就職→2019年1月、BAR新海に就職しウイスキーの魅力に引き込まれ虜となる。初めて飲んだウイスキーはアードベッグ10年。ほぼ毎日ウイスキーを飲む中で更なる知識習得を目指し、ウイスキー検定2級とJC級(ジャパニーズクラフトウイスキー)を取得。
造り手の想いをしっかりと表現し、飲み手の方々に正しい情報を伝えたい。ウイスキーの魅力をたくさんの方に伝えたいという思いでウェブメディア「Japanese Whisky Dictionary」の編集を担当。

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