堅展実業株式会社 厚岸蒸溜所 Facebookページより、2022年12月上旬に『厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー大雪(たいせつ)』が発売される情報がリリースされました。
厚岸ウイスキー「二十四節気シリーズ」の第九弾となります。
中国から伝わった二十四節気。一年を24等分して季節を表す名称を付けたもので、立春や夏至などもこれにあたります。
数量限定、価格は税込19,800円。
1.二十四節季の「大雪」とは?
厚岸蒸溜所では、2020年10月のシングルモルト寒露のリリースを皮切りに、「二十四節季シリーズ」として約3カ月毎に新商品を販売しています。
発売日 | 二十四節気名 | |
第一弾 | 2020年10月28日 | 寒露(かんろ):10月8日頃 |
第二弾 | 2021年2月28日 | 雨水(うすい):2月19日頃 |
第三弾 | 2021年5月28日 | 芒種(ぼうしゅ):6月6日頃 |
第四弾 | 2021年8月下旬 | 処暑(しょしょ):8月23日頃 |
第五弾 | 2021年11月下旬 | 立冬(りっとう):11月7日頃 |
第六弾 | 2022年2月下旬 | 大寒(だいかん):1月20日頃 |
第七弾 | 2022年5月下旬 | 清明(せいめい):4月5日頃 |
第八弾 | 2022年8月下旬 | 大暑(たいしょ):7月23日頃 |
第九弾 | 2022年12月上旬 | 大雪(たいせつ):12月7日頃 |
今回発売となる第九弾は、「大雪(たいせつ)」です。
「大雪」とは二十四節気の中では21番目に当たる日で、本格的に冬が到来するころ、雪が盛んに降りだすころで山は雪で覆われ、平地にも雪が降る時期で冬の様相になってくるとき。
12月13日は「大掃除」のルーツである「すす払い」の日とされていて、すす払いをしたあと正月準備を始めたので「正月事始め」とも呼ばれています。
クマなどの生き物が冬眠に入るのもこの頃で、2月初旬の啓蟄の頃に活動し始めます。日照時間が短くなると、人間も活力が落ち気味になりがちです。大雪の次の節気である冬至は日照時間が1年で最も短い時期です。年末の忙しさも加わり体調を崩しやすくなるので、体調管理を整えて年末のラストスパートに備えましょう。
2022年の大雪は12月7日。また、次の二十四節気の第22節、冬至(12月22日頃)の前日までの約15日間ぐらいを指します。
2.厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー大雪(たいせつ)
二十四節季シリーズのシングルモルトウイスキーは寒露・芒種・立冬・清明と個性あるウイスキーで進化していく過程を感じ取れました。
使用した樽の構成はまだわかっておりませんが、以前は北海道産ミズナラ樽で熟成した厚岸モルトがキーモルトとしての役割を担っていました。
厚岸蒸溜所のテイスティングノートには柑橘系中心のコメントになっております。フルーツの酸味と甘さに厚岸特有のピートがどのように融合されているのか楽しみです。
厚岸蒸溜所からリリースされた情報は以下に掲載いたします。
湿原のピート層を通過し、豊かな栄養を湛えるホマカイ川。厚岸ウイスキーの仕込みに用いるその水はとても清冽で、故郷に帰る鮭の群れが透けて見えるほどです。厚岸モルトで心身を温めて、長い冬に備えませんか。テイスティングノート:
はっさく・みかん・レモン様の柑橘,ダージリンティ,ハチミツ,黒糖,スミレの花オレンジ・みかん様の甘みと酸味,醤油,ハーブ,バターブレッドホワイトペッパー,ライムピール,完熟みかん様の甘み
製品名 | 厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー大雪 |
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酒 別 | シングルモルトジャパニーズウイスキー |
原材料 | モルト |
樽 種 | ー |
販売数 | 数量限定 |
度 数 | 55% |
内容量 | 700ml |
価 格 | 19,800円(税込) |
製造者 | 堅展実業株式会社 厚岸蒸溜所 |
3.厚岸蒸溜所の魅力
2021年12月に「北海道HACCP認証」を取得。
国内のクラフトウイスキー蒸溜所として初のHACCP外部認証取得しました。
食品の安全性と品質管理を徹底し常に安全で安心な製品を作るという「会社理念」に基づき、HACCP認証取得を実現しました。
数々の困難を乗り越え徹底した品質管理にこだわり、操業6シーズン目での取得。日本のもの造りへのこだわりを感じます。更なる酒質の向上に期待してしまいます。
まだ厚岸蒸溜所の事を知らない方や、厚岸蒸溜所についてもっと詳しく知りたいという方は、2020年12月にBSフジのウィスキペディアで特集をしていましたので、そちらの配信を是非ご覧ください。
厚岸ウイスキーの魅力だけでなく、厚岸町の自然や厚岸の牡蠣漁を中心とした漁業、そしてウイスキーと厚岸産牡蠣のマリアージュなど、厚岸の魅力がたっぷりと詰まった番組となっています。
4.過去に発売された厚岸ウイスキー「二十四節気シリーズ」
厚岸蒸溜所が過去に発売した二十四節季シリーズをおさらいしておきましょう。
4-1.2020年のリリース
■厚岸シングルモルトウイスキー寒露(かんろ)(2020/10/28発売)
4-2.2021年のリリース
■厚岸ブレンデッドウイスキー雨水(うすい)(2021/2/28発売)
■厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー芒種(ぼうしゅ)(2021/5/28発売)
■厚岸ブレンデッドウイスキー処暑(しょしょ)(2021/8下旬発売)
■厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー立冬(りっとう)(2021/11下旬発売)
4-3.2022年のリリース
■厚岸ブレンデッドウイスキー大寒(だいかん)(2022/2下旬発売)
■厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー清明(せいめい)(2022/5下旬発売)
■厚岸ブレンデッドウイスキー大暑(たいしょ)(2022/8下旬発売)
最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.47 2024年12月号
【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第2弾]」
【第2特集】
「日本のクラフト蒸留所最前線」
今号では北海道の厚岸と苫小牧、そしてクラフト蒸留所に麦芽を供給する中標津のクラフトモルティング社についても紹介します。さらに三島のウォータードラゴンと、ZEMONⅡが稼働する飛騨高山蒸溜所も再訪。
【連続ロングインタビュー】
第3回 ガイアフロー静岡蒸溜所 中村大航氏
【特別リポート】
遊佐蒸溜所の挑戦
第二期リニューアルが完了したサントリー白州蒸溜所
(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー
世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。
(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)
日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。
(4).新世代蒸留所からの挑戦状
2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。
(5).ウイスキーライジング
2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。
(6).ウイスキーと風の味
1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。