堅展実業株式会社 厚岸蒸溜所 Facebookページより、2023年2月下旬に『厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー啓蟄(けいちつ)』が発売される情報がリリースされました。
厚岸ウイスキー「二十四節気シリーズ」の第10弾となります。
中国から伝わった二十四節気。一年を24等分して季節を表す名称を付けたもので、立春や夏至などもこれにあたります。
数量限定、価格は税込19,800円。
今までの第9弾までシングルモルトとブレンデッドを交互にリリースしてました。前回は「シングルモルト大雪」でしたが今回も同じく「シングルモルト啓蟄」ということで、2回続けてシングルモルトでのリリースになります。
1.二十四節季の「啓蟄」とは?
厚岸蒸溜所では、2020年10月のシングルモルト寒露のリリースを皮切りに、「二十四節季シリーズ」として約3カ月毎に新商品を販売しています。
発売日 | 二十四節気名 | |
第1弾 | 2020年10月28日 | 寒露(かんろ):10月8日頃 |
第2弾 | 2021年2月28日 | 雨水(うすい):2月19日頃 |
第3弾 | 2021年5月28日 | 芒種(ぼうしゅ):6月6日頃 |
第4弾 | 2021年8月下旬 | 処暑(しょしょ):8月23日頃 |
第5弾 | 2021年11月下旬 | 立冬(りっとう):11月7日頃 |
第6弾 | 2022年2月下旬 | 大寒(だいかん):1月20日頃 |
第7弾 | 2022年5月下旬 | 清明(せいめい):4月5日頃 |
第8弾 | 2022年8月下旬 | 大暑(たいしょ):7月23日頃 |
第9弾 | 2022年12月上旬 | 大雪(たいせつ):12月7日頃 |
第10弾 | 2023年2月下旬 | 啓蟄(けいちつ):3月6日頃 |
今回発売となる第10弾は、「啓蟄(けいちつ)」です。
「啓蟄」とは二十四節気の中では3番目に当たる日で、「啓」は“開く・開放する”、「蟄」は“虫が冬の間、土にこもる”といった意味があり、大地が暖まり冬眠していた虫が春の訪れを感じ穴から出てくる頃を表しています。
啓蟄の頃の気温は最高気温が平均12~15℃ほどで日を追うごとに気温が上がり、春の暖かな陽気に近づいていて、季節の変わり目でもあり体調の不調が出やすく更に新年度が近づき環境の変化を感じるなどメンタルバランスも乱れやすい時期です。
また、生き物の活動が増えるのに加え、新芽が伸びるなど植物の活動も活発になっていきます。
一方、この頃東日本を中心にスギ花粉の飛散量が多く、人によっては花粉症がピークになる時期とも言えます。
2023年の啓蟄は3月6日です。また、3月6日から次の二十四節気の第4節「春分」の3月21日までの15日間ぐらいを指します。
2.厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー啓蟄(けいちつ)
前作のシングルモルトウイスキー大雪はどこか温かみのある冬の柑橘様がジワジワででてくる様とほのかに香るピート香が特徴でした。
使用した樽の構成はまだわかっておりませんが、今までは北海道産ミズナラ樽で熟成した厚岸モルトがキーモルトとしての役割を担っていましたので、おそらく今回もキーモルトはオール北海道産ミズナラを使用しているのではないでしょうか。
厚岸蒸溜所のテイスティングノートには優しい甘みと柑橘が中心のコメントになっております。前作はピートが少々弱めな印象でした。今回は厚岸ピートと甘さがどのような表現をしてくるのか楽しみです。
厚岸蒸溜所からリリースされた情報は以下に掲載いたします。
凛としばれる季節は、木花の芽も緩む春へと歩みを進めます。厳寒の時を越えた蛹が麗しい蝶に変わっていくように、厚岸モルトもまた、深沈たる風味を重ねたことでしょう。柔らかな日差し舞い降りる春の一時を、優しい甘みとピーティな風味を湛えた厚岸ウイスキーでお慶びください。テイスティングノート:
だいだい ・ はっさく ・ みかん様の柑橘,黒糖,みたらし団子、オレンジ ・ レモン様の甘みと酸味,マヌカハニー、ホワイトペッパー,紅茶,塩レモン,カラメル様の苦みと甘味
製品名 | 厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー啓蟄 |
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酒 別 | シングルモルトジャパニーズウイスキー |
原材料 | モルト |
樽 種 | ー |
販売数 | 数量限定 |
度 数 | 55% |
内容量 | 700ml |
価 格 | 19,800円(税込) |
製造者 | 堅展実業株式会社 厚岸蒸溜所 |
3.厚岸蒸溜所の魅力
2021年12月に「北海道HACCP認証」を取得。
国内のクラフトウイスキー蒸溜所として初のHACCP外部認証取得しました。
食品の安全性と品質管理を徹底し常に安全で安心な製品を作るという「会社理念」に基づき、HACCP認証取得を実現しました。
数々の困難を乗り越え徹底した品質管理にこだわり、操業6シーズン目での取得。日本のもの造りへのこだわりを感じます。更なる酒質の向上に期待してしまいます。
まだ厚岸蒸溜所の事を知らない方や、厚岸蒸溜所についてもっと詳しく知りたいという方は、2020年12月にBSフジのウィスキペディアで特集をしていましたので、そちらの配信を是非ご覧ください。
厚岸ウイスキーの魅力だけでなく、厚岸町の自然や厚岸の牡蠣漁を中心とした漁業、そしてウイスキーと厚岸産牡蠣のマリアージュなど、厚岸の魅力がたっぷりと詰まった番組となっています。
4.過去に発売された厚岸ウイスキー「二十四節気シリーズ」
厚岸蒸溜所が過去に発売した二十四節季シリーズをおさらいしておきましょう。
4-1.2020年のリリース
■厚岸シングルモルトウイスキー寒露(かんろ)(2020/10/28発売)
4-2.2021年のリリース
■厚岸ブレンデッドウイスキー雨水(うすい)(2021/2/28発売)
■厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー芒種(ぼうしゅ)(2021/5/28発売)
■厚岸ブレンデッドウイスキー処暑(しょしょ)(2021/8下旬発売)
■厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー立冬(りっとう)(2021/11下旬発売)
4-3.2022年のリリース
■厚岸ブレンデッドウイスキー大寒(だいかん)(2022/2下旬発売)
■厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー清明(せいめい)(2022/5下旬発売)
■厚岸ブレンデッドウイスキー大暑(たいしょ)(2022/8下旬発売)
■厚岸ブレンデッドウイスキー大雪(たいせつ)(2022/12上旬発売)
最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.47 2024年12月号
【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第2弾]」
【第2特集】
「日本のクラフト蒸留所最前線」
今号では北海道の厚岸と苫小牧、そしてクラフト蒸留所に麦芽を供給する中標津のクラフトモルティング社についても紹介します。さらに三島のウォータードラゴンと、ZEMONⅡが稼働する飛騨高山蒸溜所も再訪。
【連続ロングインタビュー】
第3回 ガイアフロー静岡蒸溜所 中村大航氏
【特別リポート】
遊佐蒸溜所の挑戦
第二期リニューアルが完了したサントリー白州蒸溜所
(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー
世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。
(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)
日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。
(4).新世代蒸留所からの挑戦状
2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。
(5).ウイスキーライジング
2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。
(6).ウイスキーと風の味
1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。