ここ数年で世界的人気となったジャパニーズウイスキー。「山崎」や「白州」、「響」、「竹鶴」、「余市」、「宮城峡」などの昔から有名なウイスキーは、原酒不足で生産量が激減し、日本国内でも定価よりも高値で流通しているのが現状です。また、世界中の多くのウイスキーファンも熱狂し、世界では定価の何倍もの価格で流通しています。
そんな、ジャパニーズウイスキーを「知りたい!」「飲んでみたい!」という、まずはジャパニーズウイスキー初心者向けに、『【低価格帯~5,000円まで】ジャパニーズウイスキーおすすめ10選』と題しまして、当サイト「Japanese Whisky Dictionary」がおすすめする5,000円までで購入できるおすすめのジャパニーズウイスキーを紹介いたします。
1.ジャパニーズウイスキーとは?
普段、あまり気にせず使っている「ジャパニーズウイスキー」という言葉ですが、実は今年2021年2月16日に日本洋酒酒造組合が「ジャパニーズウイスキーの表示に関する基準」を自主基準として制定しました。まずは、この基準について簡単に説明します。
1-1.ジャパニーズウイスキーの自主基準について
「ジャパニーズウイスキー」の基準をクリアする条件として、下記の①~④を満たす必要があります。
①原材料
原材料は、麦芽、穀類、日本国内で採水された水に限ること。なお、麦芽は必ず使用しなければならない。
②製造
糖化、発酵、蒸留は、日本国内の蒸留所で行うこと。なお、蒸留の際の留出時のアルコール分は95度未満とする。
③貯蔵
内容量700リットル以下の木製樽に詰め、当該詰めた日の翌日から起算して3年以上日本国内において貯蔵すること。
④瓶詰
日本国内において容器詰めし、充填時のアルコール分は40度以上であること。
この基準を満たすウイスキーは、殆どが5,000円(税込)を超える商品となってしまう為、今回は次項で示す特別な選定基準としました。
ジャパニーズウイスキーの定義に関する詳しい記事はこちらも是非ご覧ください。
2.【低価格帯~5,000円まで】の選定基準
低価格で購入できるジャパニーズウイスキーで当サイトのおすすめ10選を選定するにあたり、上記で記述してきた通り、ジャパニーズウイスキーの自主基準を採用すると、基準を満たす商品の殆どが5,000円以上となる為、低価格帯に限って特別な選定基準としました。
基準(1)5,000円(税込)未満で買えること
オンラインショップ等で、税込5,000円未満で購入可能なウイスキーである事。
基準(2)日本の原酒を使用していること
日本で蒸留、貯蔵された原酒を使用している事。
※海外からの輸入原酒がブレンドされていても良い事とする。
基準(3)表記が明確で消費者の混乱を招かないこと
海外からの輸入原酒をブレンドしている場合は、消費者がその商品をジャパニーズウイスキーだと勘違いしないよう、商品のラベル等でその旨が明示されている事。
3.低価格帯ジャパニーズウイスキーおすすめ10選
それでは、当サイト「Japanese Whisky Dictionary」がおすすめする、5,000円未満で買えるおすすめのジャパニーズウイスキー10選を紹介いたします!
1位.イチローズモルト&グレーン ワールドブレンデッド(3,850円)
最もおすすめしたいのが、「イチローズモルト&グレーン ワールドブレンデッド」(通称:イチローズモルトホワイトラベル)です。
イチローズモルトの商品は、日本国内でも入手困難で、定価で購入する事は難しいウイスキーですが、そのイチローズモルトの中でも比較的入手しやすく、今でもほぼ定価で購入できるのがこちらの商品です。
商品名に『ワールドブレンデッド』と記載があるように、日本を含めて世界5地域(※)で作られた原酒をブレンドしています。世界中から輸入された原酒は、秩父蒸溜所で樽詰めして1年以上の追加熟成を経てブレンドされていて、輸入した原酒をそのままブレンドするのではなく、必ず自分たちの手を加え、秩父の環境で熟成させ、秩父のエッセンスが加わってからブレンドされているのです。
このようなストーリーを聞くと、ますます飲みたくなってきますね!イチローズモルト秩父蒸溜所の「美味しいウイスキーを作る」事への情熱を感じられる1本。是非ご賞味ください!
(※世界5地域:日本、スコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダ)
商品名 | イチローズモルト&グレーン ワールドブレンデッドウイスキー ホワイトラベル |
販売価格 | 3,500円(税込:3,850円) |
容量 | 700ml |
アルコール度数 | 46% |
酒別・構成 | ブレンデッドウイスキー(モルト、グレーン) 日本、スコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダで作られた原酒のブレンド |
製造場所 | ベンチャーウイスキー㈱ 秩父蒸溜所 |
自主基準 | 一部輸入原酒を使用しています |
「イチローズモルト&グレーン ワールドブレンデッド」の詳しい情報は是非こちらもご覧ください。
2位.岩井トラディション(2,200円)
2番目にオススメしたいジャパニーズウイスキーは、「岩井トラディション」です。
本坊酒造のウイスキー造りの創生期を支えた岩井喜一郎氏の功績を讃えるべく、2010年に発売された記念のブレンデッドウイスキー。
本坊酒造では、ウイスキーの販売価格を決める時にバーテンダーの意見も参考にされるそうです。バーテンダーがBARでお客様へ提供しやすい価格になるように意識されていて、ここ最近のジャパニーズウイスキー各社の中では、非常に良心的な価格で販売しているメーカーだと思います。
「岩井トラディション」は、安いウイスキー特有のアルコール臭は無く、しっかりと甘味があり、バランスの取れた味わいです。
マルスウイスキーの商品でも、「岩井トラディション」に関しては、『岩井友の会』に所属している酒屋さんだけに卸されると言われていて、どこでも買えるわけではありません。しかし、送料さえ負担すれば、楽天などの通販で容易に購入する事が出来ます。
驚異的なコストパフォーマンスの高さを、是非一度お試しください!